育児生活で買って良かったベスト家電は「メルシーポット」
育児生活で買ってよかった家電は?と聞かれたら、我が家では間違いなく「メルシーポット!」と大声で答えます。
メルシーポットとは
メルシーポットがどんなグッズかというと、いわゆる電動鼻水吸引器です。
こちらがメルシーポット、スッキリとしたデザインが気に入ってます
初めて知った方にわかりやすく説明するとすれば、掃除機を思い浮かべてください。掃除機の先を細い管に取り替え、鼻に差し込んで「ズゴゴゴッ」と鼻水を吸い取る。これが電動鼻水吸引器です。
乱暴な表現とおもいきや、実際にハンガリーでは掃除機で鼻水を吸い取るのが一般的のようなのであながち間違いではないでしょう。
以下、ハンガリーの子どもが掃除機を使って鼻水を吸い取るところ(鼻水注意)。
日本でも掃除機を使うタイプ(ハナキューチャン Uセット)が売っていますが、掃除機の出し入れが面倒そうなので、我が家では鼻吸い専用のタイプを購入しました。
電動鼻水吸引器は高い?
ところで、この電動鼻水吸引器、実はそんなにお安いものではありません。
我が家で購入したメルシーポットを含め、鼻吸い専用のタイプは3つのメーカーから販売されていて、いずれも価格はおおよそ1万6千円前後です。
ちなみに、メルシーポット、スマイルキュート、エレノア、基本機能は一緒なのでどれを選んでも満足できると思います。
はたして、1万6千円の価値があるかどうか。
育児経験のある友人に電動鼻水吸引器の話をしたら「鼻水で困ったことなんてないよ!」と一蹴、そういう人にはとんでもなく高く感じるでしょう。
また、鼻水の処置は必要だと思っているけれど、薬局などで売っている親が吸うタイプ(1000円以下)で十分、という人にも高く感じるはずです。
もしかすると、電動鼻水吸引器を試してみたいけど高いから、と購入をためらっている人もいるかもしれません。
我が家も最初は「親が吸うタイプで十分でしょ?」と思っていました。
が…、RSウイルスにかかったり、保育園入園後の鼻水ラッシュを経験したりと、紆余曲折して電動鼻水吸引器を購入、「なんでもっと早く買わなかったんだ!値段の価値は十分ある!」と、一転しました。
たかが鼻水、されど鼻水
我が家にとって、電動鼻水吸引器がなぜ必要となったのか、簡単に説明します。
当たり前ですが、ほとんどの乳幼児は自分で鼻をかむことができません。親がティッシュで拭いてあげても、鼻の奥には大量の鼻水は溜まっているので、そのままにしておくと溢れるように鼻水を垂らし続けます。
たかが鼻水、されど鼻水。
ざっくり言うと、子どもの回復が遅れる→親の体力も削られる→最終的に一家全員に感染して……ということなのですが、我が家の経験を踏まえて、図にまとめるとこんな具合です。
娘の軽い鼻風邪かな?から始まって、耳鼻科に何度か行くもなかなか治らないねぇと、気がつけば私も妻も同じ症状に、最終的には全員が発熱して寝込むことに……。
一回ならいいんです。保育園に通っている子どもが病気にかかるのはなかなか防げませんから、手を打たなければ繰り返す可能性は高いままです。
娘の回復を少しでも早くする環境にして、親の負担を減らして、家庭内の感染リスクを減らせたら、それにこしたことはありません。
電動鼻水吸引器で完全に防げるわけではありませんが、こんな理由があってメルシーポットを買うことにしました。
電動鼻水吸引器を買って良かったこと
どれだけ効果があったか?主観も入りつつの我が家のケースという前提で次の通り。
- 娘が夜中に咳き込んで起きることがなくなった。そのおかげで、娘の鼻風邪からの回復が早くなった。
- 耳鼻科に行く回数が減って、親の時間的・体力的な余裕が出た。1回あたり1~2時間かかっていた。
- 親がうつされることがなくなった(現時点でですが)。
保育園に通い続ける間は、この効果があるわけなので間違いなく「買って良かった!」と思えます。
おまけで、良かったのが親も使えるというところ。もちろん、感染しないように鼻に直付けするパーツ(後述)は別売りのものを買って使っています。
上のような鼻水問題で大変な目にあった人には1万6千円出す価値は十分にあると思います。
電動鼻水吸引器を使う時のコツ
それでは、日ごろメルシーポットをどうやって使いこなしているか。
お風呂あがりなど鼻水が出やすいタイミングを狙って、説明書の通りセットして説明書の通り使うだけ。複雑な設定などはありません。
それでも、知っておいた方がはかどるポイントがあります。
鼻水の吸い方
まず、そのままでも吸えますが、だらだら吸っても鼻奥の黄色い鼻水はなかなかとれません。
- ホースを折り曲げることで圧を高める
- 鼻に差し込んでうまく吸える角度を探す
- ホースの折り曲げをはなして2、3秒ズゴゴゴと吸う
- 再びホースを折り曲げ圧を高めつつ、うまく吸える角度を探す
こんな感じで探索しつつ数回ほどズゴります。
このとき意識すると良いのが、鼻の構造です。下記のサイトや動画が参考になると思います。
鼻に差し込む部分
うまく吸えない時は、鼻に差し込むパーツを取り替えるのも手です。
形状は、ロングノズルとオリーブ管の二種類があります。素材はガラス製とシリコン製がありますが、安全面からシリコン製を選んで使っています。
左:先が長いロングノズル、右:丸みを帯びたオリーブ管
ロングノズルは、鼻の奥まで届くのでコツをつかめば粘り気の強い強敵もズゴゴゴッととれちゃいます。使うときはホースを折り曲げなくても、根本をつまめば良いので片手で探索ズゴができちゃうのが良いですね。
それと、鼻の穴が小さい赤ちゃんもロングノズルが向いています。
ただ、慣れないと鼻の粘膜にあてて吸ってしまうので要注意。鼻血が出ちゃうケースもあるようです。
娘が電動鼻水吸引器に慣れていないのでとんでもなく暴れる、という事情もあって、我が家では安心して使えるオリーブ管を常用しています。
オリーブ管を使うときは、鼻の穴が密閉されていることを意識してズゴる、これがポイントです。小鼻のあたりをつりあげたりして鼻の穴の形をうまくかえつつ、ピッタリくっつけてズゴリましょう。
鼻水を吸うときの姿勢
最後に鼻水を吸うときの姿勢について。
中には自分から進んで鼻吸いをする子もいるそうですが、そんなの都市伝説でしょ!と思ってしまうほど、娘は嫌がります。
そのために編み出したのがこちら。
がっちりホールド
娘の頭を股に配置。娘の両腕を、太ももの裏でしっかりおさえます。これで、娘の頭はあまり動きませんし、私は両手を使えるので素早く的確に鼻吸いができます。
実はこれ、一歳児検診の歯みがき指導のときに、先生に教えてもらった方法です。
心を鬼にして、パッと鼻吸いをして、ぐっすり寝て早く回復してもらう。自分から鼻吸いしてくれることを期待しつつ、今のところはこのスタイルでやっています。
まとめ
風邪をひいたときに、「フゴフゴッ(粘り気の強い鼻水がつまっている)」→浅い眠り→「ゲホゲホッ(鼻水が喉に落ちて咳き込む)」→起きちゃう、を繰り返していたつらそうな娘の姿を見なくなっただけでも、メルシーポットを買って良かった!と思います。
これがあれば風邪や流行りの病気にかかりにくくなる!というわけではありませんが、かかってしまった時に悪化させずにいかに早く回復するか、その点で電動鼻水吸引器は非常に有功だと思います。
ということで、鼻水問題をきっかけに電動鼻水吸引器が気になっている方の参考になれば幸いです。