ちょろげ日記

日々のちょろっとしたことを

子育ての大変さを知る夏休みの昼下がり

夏休みの昼下がり。

妻が午後いっぱいお出かけすることになって、7ヶ月になる娘と約半日を二人きりで過ごすことになりました。

いつもの土日は遊んでいれば、だいたい14時にはお昼寝するんだけどなぁ…気がつけば15時30分、寝ない。

おもちゃで全力で遊んで、絵本を読んで、抱っこをして、オムツを替えて、ミルクを飲ませて、あの手この手で寝ていただいた娘の寝姿をそーっとパシャリ。

f:id:tyoro_ge:20150820221311j:plain 今週のお題特別編「はてなブログ フォトコンテスト 2015夏」  

わかっているつもりでしたが、目が離せない乳幼児を一人でみる大変さをあらためて痛感しました。掃除や洗濯も並行してやっている妻に頭が下がります。

とりわけつらさを実感したのがトイレでした。最近の娘は親の姿が見えなくなると泣きだしてしまうので、簡単にトイレに行けません。行きたいときに思う存分いたせないってかなりつらいものがあります。育児便秘……あると思います。
 

乳幼児を持つ夫の育児時間の現状

ところで、世間のお父さんはどれくらい育児に時間をかけているんでしょうか?

娘が寝ている間、ふと気になったので調べてみました。

総務省 平成23年社会生活基本調査(PDF)」によると、6歳未満の末子がいる家庭の夫の育児時間は週平均42分だそうです。平日だけでみると25分です。

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私は平日おおよそ30分ぐらいなので平均的な育児時間に近いようです。

朝7時半頃に家を出て、20時頃に帰ってきてシャワーを浴びてからご飯とフリータイム。娘が寝るのは21時頃なので30分ほど寝かしつけをする。だいたいこんな感じかなぁ。

育児だけでなく家事時間も現状より増やしたほうがよいと思いますが、どれくらいを目標にすれば良いのでしょうか?
 

乳幼児を持つ夫の育児・家事時間、国の目標は1日2時間30分

政府は「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」という政策のなかで、6歳未満の子どもをもつ夫の育児・家事関連時間の数値目標を「2020年までに2時間30分」としています。これがひとつの目安になりそうです。

国が夫の育児時間を増やそうとしている背景には、夫の育児参加時間が多いほうが第2子の出生率が高いことがあるそうです。つまり、少子化対策ですね。

f:id:tyoro_ge:20150824002820j:plain 第9回21世紀成年者縦断調査(PDF)より
 

また、夫の育児・家事参加時間を欧米諸国と比べた場合に日本が低いという背景もあります。そこで、まずは最も短いフランス並みしようということでこの数値が設定されたそうです(日本の数値は上で示した数値と違いますが、これは集計時期・母集団・定義の違いによるものだと思われます)。

f:id:tyoro_ge:20150824123159j:plain 夫の協力 - 少子化対策 - 内閣府より
 
フランスと日本は育児時間そのものはほとんど変わりがありませんが、家事時間は1時間12分も開きがあります。

私からすると育児・家事時間を2時間近く増やさないと目標が達成ができません。うーん、さすがに厳しいかなぁ。

この目標はどうすれば達成できるのでしょうか?
 

乳幼児の家庭にとって朝型勤務はNG?

最近、朝型勤務を推奨する会社が増えてきています。これも政府主導のワーク・ライフ・バランスの政策の一環ですが、先であげた夫の育児・家事関連時間2時間30分との兼ね合いはどうなんでしょう?

NEWSWEEKの育児特集号では、6ヶ月の乳幼児については、夜9時に寝て明け方4時頃に1時間ほどおきて再び寝て朝7時に起きる睡眠パターンが紹介されています。

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うちの娘の夜の睡眠もまさにこのパターンで、夜寝るのが9時頃で朝起きるのは7時から8時の間です。

少し前からですが、私の会社は朝型勤務化によって9時出社になりました。通勤時間がドアツードアで1時間、そうすると8時には家を出ていないといけませんから、ほぼ娘の朝の育児に時間を作れなくなります。

今は産休中の妻が一人で朝の育児をしてくれていますが、今後、妻が仕事に復帰して、さらに娘の保育園の送り迎え(無事入れたらですが…)をするようになったらどうなるんでしょう。どう考えてもドタバタな朝しか想像できません。
 
育児と家事のピークが朝になるのか夜になるのかは家庭によって違うと思いますが、とくに目を離せない乳幼児がいる家庭はピーク時に夫と妻がいた方が対応力が高くなります。

そう考えると、一律朝型勤務化するのではなくて、例えば、フレックスタイム制でコアタイムの10時までに出社すればよい、というような家庭の事情に合わせた柔軟な働き方ができた方が良いのではないかと思います。

実際、6歳未満の子どもをもつ夫の育児・家事関連時間が一番多かったスウェーデンでも、育児の支援に必要な施策としてフレックスなどの柔軟な働き方の推進が2位に挙げられています(日本とスウェーデンの内容の違いをみると育児に関するしくみ・環境の違いが違うことがよくわかります)。

f:id:tyoro_ge:20150824214729j:plain 平成23年少子化社会に関する国際意識調査報告書より
 

夫の育児時間を増やすためには

日本とスウェーデンの育児に対する考え方の違いがよく分かる資料がありました。

f:id:tyoro_ge:20150824224656j:plain 内閣府 平成18年度我が国における子育て意識の特徴より

就学前の子どもの育児における夫・妻の役割について、日本は7割近くが「もっぱら妻が行うまたは主に妻が行う」と答えているのに対して、スウェーデンは9割以上が「妻も夫も同じように行う」と答えています。

しくみや環境の違いによるところもありますが、考え方を見直して、先入観にとらわれずに自分の家族にとってもっとも良い形を模索して行く意識が必要なのだと思います。

また、以前読んだこちらの記事にもありましたが、そういった仕事と子育ての考え方を夫婦で共有して話し合っていかなければならないのだと思います。

家庭内で自ら進んでケア責任を引き受けすぎていませんか。「母親の私が」を強化する考え方は、「父親の俺が」も強化していきかねません。共働きを選んだのは、あなただけじゃない。夫婦です。夫にも、あなたと同様に、家事や育児の責任があります。話し合ってください。人間は話ができる生き物です。

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……と、娘「ひっ、うぇーん」が起きてきました。調べて考えるのはとりあえずここまで。

夏休みが終わって会社が始まれば、いつもどおり9時に出社して20時に帰宅する毎日が待っています。育児休暇をとったり時短をとるといった思い切ったことはできませんが、とりあえず、なるべく残業しないで早く返ってお風呂にいれて寝かしつけをしてあげよう、と思った夏休みの昼下がり(すでに夕方)でした。