ちょろげ日記

日々のちょろっとしたことを

Tポイントカード規約改訂で生まれた誤解とツッコミと感謝まとめ

Tポイントカードの規約改訂が話題になっています。

誤解されている部分と壮絶につっこまれている部分、はたまた感謝されている部分があったのでまとめてみます。 
 

誤解

Tカード「11月1日から個人情報バラ撒くよ。イヤなら個人情報提供停止の手続きしてね」

上記のような煽りたいだけのまとめサイトのタイトルの影響もあってか、Twitterを検索すると、11月1日から個人情報がばら撒かれる(CCCの提携企業へ提供される)と勘違いしている方が結構います。

 

従来の「共同利用」から「第三者提供」に変更

CCCの説明サイト(下記)にも書かれているように、CCCのグループ会社およびポイントプログラム参加企業に対するT会員の個人情報の提供方法を、従来の「共同利用」から「第三者提供」に変更しただけで、今までも、提携企業への個人情報の提供は続いていました。

これまでT会員の個人情報は、当社と当社のグループ会社及びポイントプログラム参加企業との間で「共同利用」(「共同利用」とは、個人データを、「保有者と一体と見なされる者」の間で共通で利用する考え方を言います)する方式を採用しておりました。個人情報に対する関心の高まりと、今般の個人情報保護法改正の動きに鑑み、「第三者提供」(「第三者提供」とは、個人情報を提供元および本人以外の者へ提供する考え方をいいます)の方式に変更する方針といたしました。
T会員規約の解説(2014年11月1日)|CCC カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社

 

CCCが今までやっていたことは?

では、いままCCCは何をやっていたのか?については高木浩光先生の記事を一読されることをおすすめします。

高木浩光@自宅の日記 - Tポイントは何を改善しなかったか, Tポイント以外は何をやっていないか

 

共同利用と第三者提供の違いは?

じゃぁ、共同利用と第三者提供の違いって何なの?という話なのですが、理解しきれていません……。が、経済産業省が作成したPDFが一番わかりやすかったので紹介しておきます。

事業者の皆さん!!その取り扱いで大丈夫?“ 個人情報 ”経済産業省

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これを読む限り、今回のCCCの規約改訂は……

CCCがやってることは、個人情報保護法上の「共同利用」の解釈には当てはまらないし、プライバシーに関して世間の目が厳しくなってきて脱法という指摘が増えてきちゃった。やることはいままでと一緒だけど、ここは「第三者提供」という体裁にすることで矛を収めてもらおう。それにはオプトアウトを導入しなくちゃね。

……という感じに理解できます。間違っていたらごめんなさい 。

そういうわけで、「うわー11月1日から個人情報がばらまかれちゃう!」じゃなくて「個人情報保護法上の位置づけを変えただけなんじゃ?オプトアウトは簡単にできるの?提携企業が増えた時とかどうするの?え、うちの母親とかにどう説明するの?」あたりが正しい反応なのかもしれません。
   
改訂内容のより詳しい解説は高木浩光先生のツイートまとめをご覧ください。

 

ツッコミ

というわけで、第三者提供をさせたくない人はオプトアウト出来るようになった(しなくてはいけなくなった)わけですが、これがまた多様なツッコミをうけています。

高木浩光先生のタイムラインを追うととてもわかりやすかったので、参考にまとめてみました。
 

開始3日前の告知なのに停止に3日かかる

今日オプトアウトしないと間に合いませんね……。
 

オプトアウトしようとしたら要YahooIDで要個人情報ひもづけ

 
これは、別の方法もあるよ、というツイートもありました。

 

グループ企業が多すぎる

CCCのFAQにグループ企業の一覧がPDFで公開されています。10月20日時点で80社あるようです。

個人情報の提供先を教えてください | Tサイト[Tポイント/Tカード] -よくあるご質問・お問い合わせ

こちらの記事でより詳しく紹介されています。

心を折る位置に全解除ボタン

一番上につけて欲しいですね。
 

いたちごっこ

提携企業が増えた場合どのように知らされるんでしょうか。  
 

感謝

最後になるほどなぁ、と思った感謝のツイートがこちら。

 

ということで、Tポイントカード規約改訂が話題になっていますが、あらためて手持ちのポイントカードや自分の個人情報の考え方について見直す、いい機会かもしれません。