なぜ「はてブ互助会」がホットエントリー入りしやすいのか
はてなブックマークのホットエントリーをよくみる1ユーザーの戯れ言ですが、最近、ホットエントリーのアルゴリズム?を見直したほうが良いんじゃないかな、と思うことが多くなりました。
中身があったり時事ネタだったりとホットエントリーに入っていても違和感がない記事もありますが、なんで入ってるの?(個人の感想)と思う記事が目につくようになったからです。
で、気になったので前者のような記事が多いサイトと後者のような記事が多いサイトのブックマークのされ方を調べてみました(あくまで個人的な印象をもとにしているので、この時点であまり意味のない比較かもしれませんが…)。
当該サイトの過去30件の記事ごとに、1つ目のブックマークがついた時間から2つ目、3つ目と何分おきにブックマークがついていったのかをグラフにしています。
グラフの配置は以下のとおり。
- 左:ホットエントリーに入っていても違和感がない記事が多いサイト
- 右:なんでいつもホットエントリーに入ってるの?(個人の感想)と思うサイト
まずは、ブックマーク数と時間に上限を設けていないバージョン。
縦軸がブックマーク数、横軸が1ブクマからの差分時間(分)になっています。
上にしゃきーんと伸びてるのは短い間に多くブックマークされている状況です。
ホットエントリー入りして注目を浴びやすくなり、記事の内容いかんでさらにブックマークがついてしゃきーんと伸びるケースが多いと思います。
また、右ににょきーと伸びてるのは、ホットエントリーからはずれて、時間が立ってから忘れた頃にブックマークされていく様子ですね。
左は、100ブックマーク以上の記事とそれ以下の記事で最終的なブックマーク数にバラツキが見られます。記事によって当たり外れがあることがわかります。
右は、100ブックマーク以上が1記事、残りは50ブックマークあたりにまとまっています。記事によるブックマーク数のバラツキが少ないのが特徴的です。
次は、同じグラフをブックマーク数を上限50、時間軸を上限600分にしたもの。1ブクマ目から10時間のブックマークのされ方を表しています。
左は、すでにバラツキがでています。おおよそ200分あたりでしょうか、このあたりのブックマークの勢い(一定時間あたりにされるブックマーク数)が最終的なブックマーク数に影響を与えていそうです。
右は、かなり偏りがあります。というか、初動がまとまりすぎじゃないでしょうか。ほぼすべての記事が200分以内に10ブックマークを獲得しています。
右のサイトはほぼ毎記事ホットエントリーしています。
もしかするとホットエントリー入りの指標の1つがブックマークの勢い(一定時間あたりにされるブックマーク数)で、目安としては200分あたりで10ブックマークなのかも?
右だけもう少しスケールを狭めて見てみます。
右の同グラフをブックマーク数を上限30、時間軸を上限200分にしたもの。
切り良くみると、60分で5から15ブックマーク、120分で10から20ブックマーク、程度の勢いがあります。
仮にホットエントリー入の指標の1つが単位時間あたりのブックマーク数(ブックマークの勢い)であるとすると、初動で安定したブックマークの勢いを獲得できるサイトは、時間帯によると思いますが、内容を問わず毎回ホットエントリーしてもおかしくありません。
ちなみに、右のサイトの30記事のうち20ブックマーク以内でブックマークしている人をカウントすると、ブックマーク数が多い上位10人はこうなりました。
user | ブックマーク回数 |
---|---|
user1 | 28 |
user2 | 24 |
user3 | 24 |
user4 | 23 |
user5 | 22 |
user6 | 21 |
user7 | 21 |
user8 | 19 |
user9 | 19 |
user10 | 19 |
つまり、右のサイトは「記事をアップしたタイミングでブックマークをつけるファンが多いサイト」なのだと思います。その結果、ブックマークの勢いがついて、ホットエントリーする(ここは仮説)というわけです。
これが純粋なファンであるか、打算的な互助であるかは関係ありません。
「仮に」の部分が事実だとすれば、やはりホットエントリーの仕組みを見直したほうがよいんじゃないかな、と思います。
このまま放置するとホットエントリーねらいのスパム行為がもっと顕著になるのではないでしょうか。
そもそも今回、調べてみようと思ったきっかけが、ホットエントリー入りしていたある記事です。
サムネイルからしていかがわしいサイトで、なんでこんなサイトがホットエントリーしているんだろうと調べてみました。
60分で10ブックマークの勢いがでるよう狙ったかのようなブックマークのつき方です。実際にブックマークしていたのは、あたかもスパムために作られたかのようなユーザーばかりでした(ここは憶測)。
とはいえ、以前「はてなブックマーク互助会の可視化」をした時に書いたとおりに今はなっているようなので、ホットエントリーの仕組みの見直しについては、あまり期待はできないのかも。
はてなの運営が仕組みを替えないのであれば、今後これらのブログがホットエントリーに頻繁に入ってくることが考えられる。上で上げたようなはてなブックマークコミュニケーションの少ないブログは相対的にホットエントリーに入りづらくなるだろう。
育児生活で買って良かったベスト家電は「メルシーポット」
育児生活で買ってよかった家電は?と聞かれたら、我が家では間違いなく「メルシーポット!」と大声で答えます。
メルシーポットとは
メルシーポットがどんなグッズかというと、いわゆる電動鼻水吸引器です。
こちらがメルシーポット、スッキリとしたデザインが気に入ってます
初めて知った方にわかりやすく説明するとすれば、掃除機を思い浮かべてください。掃除機の先を細い管に取り替え、鼻に差し込んで「ズゴゴゴッ」と鼻水を吸い取る。これが電動鼻水吸引器です。
乱暴な表現とおもいきや、実際にハンガリーでは掃除機で鼻水を吸い取るのが一般的のようなのであながち間違いではないでしょう。
以下、ハンガリーの子どもが掃除機を使って鼻水を吸い取るところ(鼻水注意)。
日本でも掃除機を使うタイプ(ハナキューチャン Uセット)が売っていますが、掃除機の出し入れが面倒そうなので、我が家では鼻吸い専用のタイプを購入しました。
電動鼻水吸引器は高い?
ところで、この電動鼻水吸引器、実はそんなにお安いものではありません。
我が家で購入したメルシーポットを含め、鼻吸い専用のタイプは3つのメーカーから販売されていて、いずれも価格はおおよそ1万6千円前後です。
ちなみに、メルシーポット、スマイルキュート、エレノア、基本機能は一緒なのでどれを選んでも満足できると思います。
はたして、1万6千円の価値があるかどうか。
育児経験のある友人に電動鼻水吸引器の話をしたら「鼻水で困ったことなんてないよ!」と一蹴、そういう人にはとんでもなく高く感じるでしょう。
また、鼻水の処置は必要だと思っているけれど、薬局などで売っている親が吸うタイプ(1000円以下)で十分、という人にも高く感じるはずです。
もしかすると、電動鼻水吸引器を試してみたいけど高いから、と購入をためらっている人もいるかもしれません。
我が家も最初は「親が吸うタイプで十分でしょ?」と思っていました。
が…、RSウイルスにかかったり、保育園入園後の鼻水ラッシュを経験したりと、紆余曲折して電動鼻水吸引器を購入、「なんでもっと早く買わなかったんだ!値段の価値は十分ある!」と、一転しました。
たかが鼻水、されど鼻水
我が家にとって、電動鼻水吸引器がなぜ必要となったのか、簡単に説明します。
当たり前ですが、ほとんどの乳幼児は自分で鼻をかむことができません。親がティッシュで拭いてあげても、鼻の奥には大量の鼻水は溜まっているので、そのままにしておくと溢れるように鼻水を垂らし続けます。
たかが鼻水、されど鼻水。
ざっくり言うと、子どもの回復が遅れる→親の体力も削られる→最終的に一家全員に感染して……ということなのですが、我が家の経験を踏まえて、図にまとめるとこんな具合です。
娘の軽い鼻風邪かな?から始まって、耳鼻科に何度か行くもなかなか治らないねぇと、気がつけば私も妻も同じ症状に、最終的には全員が発熱して寝込むことに……。
一回ならいいんです。保育園に通っている子どもが病気にかかるのはなかなか防げませんから、手を打たなければ繰り返す可能性は高いままです。
娘の回復を少しでも早くする環境にして、親の負担を減らして、家庭内の感染リスクを減らせたら、それにこしたことはありません。
電動鼻水吸引器で完全に防げるわけではありませんが、こんな理由があってメルシーポットを買うことにしました。
電動鼻水吸引器を買って良かったこと
どれだけ効果があったか?主観も入りつつの我が家のケースという前提で次の通り。
- 娘が夜中に咳き込んで起きることがなくなった。そのおかげで、娘の鼻風邪からの回復が早くなった。
- 耳鼻科に行く回数が減って、親の時間的・体力的な余裕が出た。1回あたり1~2時間かかっていた。
- 親がうつされることがなくなった(現時点でですが)。
保育園に通い続ける間は、この効果があるわけなので間違いなく「買って良かった!」と思えます。
おまけで、良かったのが親も使えるというところ。もちろん、感染しないように鼻に直付けするパーツ(後述)は別売りのものを買って使っています。
上のような鼻水問題で大変な目にあった人には1万6千円出す価値は十分にあると思います。
電動鼻水吸引器を使う時のコツ
それでは、日ごろメルシーポットをどうやって使いこなしているか。
お風呂あがりなど鼻水が出やすいタイミングを狙って、説明書の通りセットして説明書の通り使うだけ。複雑な設定などはありません。
それでも、知っておいた方がはかどるポイントがあります。
鼻水の吸い方
まず、そのままでも吸えますが、だらだら吸っても鼻奥の黄色い鼻水はなかなかとれません。
- ホースを折り曲げることで圧を高める
- 鼻に差し込んでうまく吸える角度を探す
- ホースの折り曲げをはなして2、3秒ズゴゴゴと吸う
- 再びホースを折り曲げ圧を高めつつ、うまく吸える角度を探す
こんな感じで探索しつつ数回ほどズゴります。
このとき意識すると良いのが、鼻の構造です。下記のサイトや動画が参考になると思います。
鼻に差し込む部分
うまく吸えない時は、鼻に差し込むパーツを取り替えるのも手です。
形状は、ロングノズルとオリーブ管の二種類があります。素材はガラス製とシリコン製がありますが、安全面からシリコン製を選んで使っています。
左:先が長いロングノズル、右:丸みを帯びたオリーブ管
ロングノズルは、鼻の奥まで届くのでコツをつかめば粘り気の強い強敵もズゴゴゴッととれちゃいます。使うときはホースを折り曲げなくても、根本をつまめば良いので片手で探索ズゴができちゃうのが良いですね。
それと、鼻の穴が小さい赤ちゃんもロングノズルが向いています。
ただ、慣れないと鼻の粘膜にあてて吸ってしまうので要注意。鼻血が出ちゃうケースもあるようです。
娘が電動鼻水吸引器に慣れていないのでとんでもなく暴れる、という事情もあって、我が家では安心して使えるオリーブ管を常用しています。
オリーブ管を使うときは、鼻の穴が密閉されていることを意識してズゴる、これがポイントです。小鼻のあたりをつりあげたりして鼻の穴の形をうまくかえつつ、ピッタリくっつけてズゴリましょう。
鼻水を吸うときの姿勢
最後に鼻水を吸うときの姿勢について。
中には自分から進んで鼻吸いをする子もいるそうですが、そんなの都市伝説でしょ!と思ってしまうほど、娘は嫌がります。
そのために編み出したのがこちら。
がっちりホールド
娘の頭を股に配置。娘の両腕を、太ももの裏でしっかりおさえます。これで、娘の頭はあまり動きませんし、私は両手を使えるので素早く的確に鼻吸いができます。
実はこれ、一歳児検診の歯みがき指導のときに、先生に教えてもらった方法です。
心を鬼にして、パッと鼻吸いをして、ぐっすり寝て早く回復してもらう。自分から鼻吸いしてくれることを期待しつつ、今のところはこのスタイルでやっています。
まとめ
風邪をひいたときに、「フゴフゴッ(粘り気の強い鼻水がつまっている)」→浅い眠り→「ゲホゲホッ(鼻水が喉に落ちて咳き込む)」→起きちゃう、を繰り返していたつらそうな娘の姿を見なくなっただけでも、メルシーポットを買って良かった!と思います。
これがあれば風邪や流行りの病気にかかりにくくなる!というわけではありませんが、かかってしまった時に悪化させずにいかに早く回復するか、その点で電動鼻水吸引器は非常に有功だと思います。
ということで、鼻水問題をきっかけに電動鼻水吸引器が気になっている方の参考になれば幸いです。
娘とツツジ
今週のお題「植物大好き」
1歳4ヶ月になった娘。
行きたいところにヨチヨチと歩いていっては、黙々と何かを並べたり、運んだり、好奇心を満たす毎日を送っています。
そんなある日のこと。
妻の実家の庭先でみつけたツツジに興味津々でかけよると、
真っ赤な花をブチッと抜いて、パリッパリッと解体し始めました。
解体作業に夢中になっている間に、ツツジの花を頭に
私「お花さん痛いってよー」
義母「どうせ明日の雨で花は落ちちゃうから好きなようにさせてみたら?」
普段なら止めるところですが、義母もそう言っているので、好奇心のままに好きなようにさせてみます。
何が楽しいのか、一心不乱にツツジの花を解体する娘
はて、そんなに楽しいの?
私もためしてみると何だか娘の気持ちがわかったような気もします。
花びらを2つにちぎるとパリッと小気味よい音と感触がして、プチプチをつぶしたときのような妙な充足感が得られるのです。のめり込む気持ちがわりとわかる。
娘が本当は何を考えているかわかりませんが、こういうちょっとした好奇心の芽を伸ばしていくのが親の役割の一つなんだろうなぁ…と思っている間も作業はとまりません。
このまま花を全部むしってしまうかもしれない
私「そういえば、このツツジの種類ってなんですか?」
義母「何ツツジだったかしら?」
どうもツツジは種類が多いらしく、桜のようにこれはソメイヨシノ、これは八重桜と、簡単に見分けられるものではないらしい。
それでも一般の庭先でよく見られるのはキリシマツツジかクルメツツジと呼ばれるツツジが多いので、おそらくこのツツジもどちらかなのでしょう。
更に言うと、キリシマとクルメは親子のような関係なので、判別はそれなりに難しいのかもしれません。
クルメツツジは分類学的にはキリシマツツジと同じものですが、江戸時代に久留米藩の坂本元蔵が品種改良を始めた一群の品種群をクルメツツジとよんだのが始まりで、 園芸学的には両者を多少違ったものとして取り扱っています。
一応、こちらの解釈をもとにすれば、妻の実家の庭先にあるのはキリシマツツジなのかも。
キリシマツツジ=サツキより光沢感が強くて先が丸い葉が交じる、クルメツツジ=キリシマツツジのうち花弁が二重になって咲くもの
これで将来、ツツジに興味をもった娘に「これはなんて種類なの?」と聞かれても「キリシマツツジだよ、なぜならね…」と博識ぶって応えることができる、と思いを巡らせている一方、娘はツツジから興味をうしなって猫を追いかけていました。
「i.softbank.jp」でなりすましメールの当事者となってしまった話
先日、妻がなりすましメールの当事者となってしまいました。
なりすましメールはよく耳にしますが、対岸の火事だと思っていました。ところが、いざ当事者になると何が起きているのか混乱してしまい対応に悩んでしまいます。
そこで、同じことが起きた場合にも落ち着いて対処できるよう、わかった部分とわかっていない部分について、備忘録がてらまとめておきたいと思います。
Twitterを検索すると同じ状況になった方が複数いらっしゃるようなので、参考になればと思います。知っている方には何を今更な内容かと思いますがご容赦下さい。
なお、文中になりすましメールに関する技術的な説明を付け加えていますが、私は技術面に精通していませんので、用語や仕組みの説明については改めてご自身で調べ直すことをおすすめします。
起きたこと概要
混同しないように頻出する言葉を次の通り統一しておきます。
- 妻のことを「本人」と記載
- 妻が利用しているスマートフォンを「iphone」と記載
- 妻が利用しているiphoneの標準メールソフトを「メールソフト」と記載
- 妻のメールソフトに届いた送信エラーメールを「送信エラーメール」と記載
- 知人へ送付されたメールを「なりすましメール」と記載
起きたことは大きく2つです。
- 差出人メールアドレスが「本人」のメールアドレスになっている「なりすましメール」が複数の知人に届いた
- 本人はなりすましメールを送付していない
- 本人のメールソフトにはなりすましメールの送信履歴はない
- 本人に送信エラーメールが複数届いた
- 「アドレス帳に載っている」または「過去にメール受信したことがある」メールアドレスへに送信できなかったという内容
絵にまとめるとこんな具合です。
1.差出人メールアドレスが「本人」のメールアドレスになっている「なりすましメール」が複数の知人に届いた、2.本人に送信エラーメールが複数届いた、についてはそれぞれわかったことの問題点が別であるため、分けて説明をしています。
起きたこと詳細「なりすましメール」
「差出人メールアドレスが「本人」のメールアドレスになっている「なりすましメール」が複数の知人に届いた」ことについて、詳しくまとめています。以下の状況により、なりすましメールの当事者となったと判断しました。
なりすましメールの内容
知人へ送付されていたなりすましメール(Gmailで受信)の内容は次のとおりです。青色の塗りつぶしは私が加工した箇所です。
差出人メールアドレス:本人のメールアドレス
件名:Fw: new message
本文:Hello! You have a new message, please read http://あやしいURL 本人のメールアドレス
本人はこのメールを送信した覚えもなく、メールソフトにも送信履歴は残っていません。第三者が本人を騙って「なりすましメール」を送信しているようです。
なりすましメールについては、Gmailの説明がわかりやすいので載せておきます。
なりすましとは、メールの送信元がわからないように送信メールの返信先アドレスを偽装する行為を指します。
ポストから手紙を出す場合は、手紙を受け取る人が送り主を確認できるよう差出人の住所を封筒に書くのが普通です。何か問題があれば、郵便局はこの住所を基に差出人に手紙を送り返します。しかし、自分の住所以外を差出人の住所として書くこともできます。つまり、誰か別の人が、あなたの住所を差出人住所として封筒に書く可能性があるのです。メールも同じことがいえます。サーバーはメールを送信するときに送信者を指定しますが、この送信者フィールドは偽装できます。配信に問題があった場合、自分のアドレスが差出人として偽装されていると、実際に送信したのが自分ではなくても、メールが返送されてきます。
自分のアドレスから送信した覚えのないメールへの返信が届いた場合は、次の 2 つの可能性があります。
- あなたのアドレスを差出人として偽装して、メールのなりすましが行われた。
- 返信があなたに届くように、元の送信者によってあなたのアドレスが返信先アドレスとして使用された。
今回は「あなたのアドレスを差出人として偽装して、メールのなりすましが行われた。」ケースです。
なりすましメールの「メール認証」結果
Gmailには、受信したメールが正しい送り先から送られてきているのかどうか調べる、「メール認証」という仕組みが用意されています。
メール認証とは、メール プロバイダが受信メールの送信元を認識できるようにし、スパムや不正行為を防止するための方法です。認証データを使用して、受信メールの送信元を確認することができます。たとえば、受信したメールの送信元が大手の金融機関やメール プロバイダ(Google、Yahoo!、Hotmail など)であるにもかかわらず、そのメールが認証されていない場合は、そのメールは偽装されている可能性が高いため、返信したり、添付ファイルを開いたりする際には注意してください。メール認証 - Gmail ヘルプ
今回であれば、差出人メールアドレスが「i.softbank.jp」で送られてきたメールが、本当にソフトバンクのメールサーバーから送られてきたかどうかを確認してくれるということです。ソフトバンクのメールサーバーから送られていない場合は、悪意のある第三者がなりすましを行っている可能性が高くなります。
メール認証結果は、メールを開くと確認できます。
Gmailでは、このメールが(スパム発信業者からではなく)本当にi.softbank.jpから送信されたメールであることを確認できませんでした。
メール認証ができなかったメールについては「?」マークが表示され、上記の文面を確認することができます。
なりすましメールのメールヘッダ
メール認証の内容についてはソースで確認することができます。今回のなりすましメールのソースは次のとおりです。
メールを送信してきたサーバーが書かれている「Received: from」にはあやしいサーバー名とIPアドレスが記載されています。そして、ソフトバンクのメールサーバーではないため「Received-SPF: fail」とメール認証が失敗したと記載されています。
メール認証が成功した場合のソースはこちらのとおりです。
「Received: from」はソフトバンクのメールサーバーらしきサーバー名とIPアドレスが記載されています。実際に、ソフトバンクのメールサーバーであることが確認できたため、「Received-SPF: pass」とメール認証が成功したと記載されています。
メール認証のしくみ(SPF)の理解については、下記などが参考になりました。
「IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:なりすましメール撲滅に向けたSPF(Sender Policy Framework)導入の手引き」より
起きたこと詳細「送信エラーメール」
「本人のメールソフトに送信エラーメールが複数届いた」ことについて、詳しくまとめています。
以下の状況により、次の「1と2」または「2」が行われたのではないかと憶測しています。
- 第三者が本人のアドレス帳を確認できる状況にあった
- 第三者が本人の過去の受信メールを把握できる状況にあった
ただし、後述の対応で書いていますが、上記を確定するための手段・事実がないため憶測にとどめています。
送信エラーメールの内容
「Mail delivery failed:returning message to sender」と「Mail System Error - Returned Mail」とういう件名の送信エラーメールが複数届きました。
それぞれ内容は次のとおりです。
まず、送信先が、すでにメールアドレスを変えている知人だったケース。
送信先が、Amazonの購入通知メールの差出人メールアドレスなど、メール送信できない宛先だったケース。
どちらも送信先へメールが届けられなかったよ、という内容が記載されています。
送信エラーメールの差出人メールアドレス
送信エラーメールの差出人メールアドレスは、「Mailer-Daemon@あやしいサーバー名」となっています。
このあやしいサーバー名は、なりすましメールの「Received: from」に記載されていたサーバー名を一致します。
なりすましメールの送り先について(憶測)
送信エラーメールの本文に記載されていたメールアドレスは、なりすましメール宛先にはいっていたことが考えられます。送信エラーメールをすべて目を通し、どういったメールアドレスか確認したところ次のケースであることがわかりました。
- 「アドレス帳に載っている」メールアドレス(過去にメール受信したかは未検証)
- 「アドレス帳に載っていない」かつ「過去にメール受信したことがある」
過去にメール受信したことがあるメールについては、メールの送信者だけではなく、メールのCCに入っているケースもありました。
下図のように、過去(2011年)に受信したメールのCC欄に載っていたメールアドレス(図中赤塗りつぶし)が送信エラーメールに記載されていました。
このため、影響範囲が大きい可能性があるのではと考えています。
また、冒頭に書きましたが、状況から見て次の「1と2」または「2」が行われたのではないかと憶測しています。
- 第三者が本人のアドレス帳を確認できる状況にあった
- 第三者が本人の過去の受信メールを把握できる状況にあった
これは、第三者が何らかの手段でメールアカウントのパスワードを把握したと考えられます。つまり、パスワードが安易だったため辞書攻撃などにより割り出されてしまったか、パスワードが何らかの理由で漏れてしまった可能性があると考えられます。そのため、一次対応としては「i.softbank.jp」のメールアカウントのパスワード変更が必要であると私は判断しました。
対応
実際に、本人および私が行った対応を時系列で並べると次のとおりです。
- 【本人】送信エラーメールおよび知人からのなりすましメールの報告を確認。
- 【本人】なりすましメールが送られている旨とメールに記載されたアドレスへアクセスはせずに削除する旨を、連絡が取れる知人などへ連絡。
- 【本人】Appleサポートへ電話をかけ、状況を説明。Appleサポートよりソフトバンク側の対応が必要となる旨を伝えられる。
- 【本人】ソフトバンクお客様サポート(ソフトバンク携帯から157)へ電話をかけるが混み合っていてまったく繋がらない。
- 【本人】最寄りのソフトバンクショップへ電話をかけ、状況を説明。「一括設定」すれば問題が解決すると指示を受け、実施。
- 【私】本人から状況を説明を受け、一括設定しただけでは意味がないと判断し、「i.softbank.jp」のメールアカウント設定より、パスワードの変更を実施。
- 【私】翌日、ソフバンクお客様サポート(ソフトバンク携帯から157)へ電話をかけ、状況を説明。対応としては、パスワードの変更で十分である旨を確認。第三者が本人のメールアカウントパスワードを使ってアドレス帳・受信メールを把握していたかどうかは確認することができない旨を確認。
「i.softbank.jp」とヤフーメールで似た事例が散見される件について
ソフトバンクのサポートの方々と話す機会がある度に、同様の事案が起きていないか確認をとりましたが「これまでそういった問い合わせはない」という旨を回答されていました。
一方、Twitterで検索したところ、非常に似たケースが見つかりました。
SoftBankのメルアドというより、https://t.co/DZBXeWhXHQのアドレスが乗っ取り多いのかなぁ〜〜メール、本当に怖いからやめて
— チカちょ (@Chika_cyob) 2016年4月24日
@Chika_cyob
— やっすう@梵世代 (@yacchama) 2016年4月24日
いきなりすみません。
もしかしてアドレス帳に一斉に送信されちゃうやつですか?
@yacchama 誰に送られたのか分からないんですけど、少なくともアドレス帳に登録していた自分のアドレス宛には送信した覚えのないメールが来ました。
— チカちょ (@Chika_cyob) 2016年4月24日
ただ友人の元には届いていないようなので、アドレス帳一斉送信とは違うかもしれないです。
@Chika_cyob
— やっすう@梵世代 (@yacchama) 2016年4月24日
私のはアドレス帳に入ってる人多数にリンク付きメールが送られまし。
メアド、パス変更したけど気持ち悪いです。
ネット社会怖い。
ソフトバンクTwitterアカウントと少し踏み込んだやり取りをされている方もいらっしゃいました。
@SBCare わたしのアドレスから勝手にメールが送られていたそうです。ただ、アドレス帳に載っていないのもあり、どうも送信履歴からのようです。取り急ぎアドレス変更しましたが、Softbankショップなどて原因を調べていただくことはできますか?
— 北風バババン (@kitakitakazu) 2016年1月16日
@SBCare メールアドレスもパスワードも変更しましたが、再度勝手にメールが送られていました。変更前のアドレスからで、宛先はアドレス帳ではなく、やはり受信履歴のあるアドレスです。サーバーから情報が流れているように思いますが、違いますか?
— 北風バババン (@kitakitakazu) 2016年3月6日
さらに「なりすましメール」などのキワードで調べていくと、全く同じ状況かは判断できませんが、なりすましメールの当事者となってしまった方が散見されました。
たまたまかもしれませんが、キャリアを特定できるケースは「i.softbank.jp」と「ヤフーメール」に集中していて、4月20日以降のツイートが多かったです。参考にToggetterへ当該ツイートをまとめています。
まとめ
現時点では、妻の「i.softbank.jp」メールでなりすましメールが送られてしまっていることがわかっています。なりすましメールは今後も送信される可能性があるため、メールドレスを変更して、連絡が取れる方へ新しいメールアドレスに変わった旨を周知しました。
アドレス帳または過去の受信履歴が第三者に把握できる状況にあったかどうかは、わかっていません。ただしその場合は、第三者が何らかの手段でパスワードを知ってしまった可能性があると考えたため、対応としてメールアカウントのパスワードを変更しました。
パスワードについては安易なパスワードを避けるように注意しました。
基本ですが、IDと同じにする、誕生日や電話番号、車のナンバーなど、連想されやすいものは絶対にダメですね。また、悪意のあるものによる攻撃の場合「辞書攻撃」といって、辞書にある単語を片っ端からいれていくという手法があります。つまり、なるべく想像しにくい文字列にすることです。徳丸先生!正しいパスワード管理について教えて! | NO MORE 情報漏えい
同様のケースが散見されることが少し気になるので、以降、何かあれば追記します。
赤ちゃん期にしか見られない可愛いしぐさ10選
1歳3ヶ月になった娘。最近は、これまで以上に目を見張るような成長をみせてくれています。もはや赤ちゃんというより幼児です。
お世話になったバンボによじ登ってふぅ~と一息、小粋な座り方で征服
妻「もう赤ちゃんじゃないんだよねぇ」
この1年のドタバタの育児の中で「赤ちゃん」の期間がどれだけの長さなのか考えたこともありませんでしたが、撮りためた写真や動画を見ながら娘の成長を振り返ってみると、その期間は短かったんだなぁと思います。
今週のお題「卒業」ということで、今はもう娘が卒業してしまった赤ちゃん期のしぐさや表情から、とくに印象的だったものを紹介します。
赤富士
まるで富士山のような赤ちゃんの口の形、赤富士です。
もちろん歯が生えるのはまだまだ先
赤ちゃんの口元をまじまじと観察することなんて今までなかったので、まさかこんな形をしているとは。今や口先の吸いだこは段々となくなってきてしまいました。
手掌把握反射
原始反射という赤ちゃん期に見られる特有の動きがあります。そのなかでも特に印象的だったのはやっぱり「手掌把握反射」です。
物体が乳児の手の中に置かれ、掌をなでた時、指が閉じられ、把握によって物を掴む。原始反射-wikipedia
持ち上げても離さない力強さ
娘の手にそっと指を添えるとギュッと握ってくれる。本能的に親につかまろうとしているのかもしれません。なんてかわいいんでしょうか。
モロー反射
こちらも原始反射の1つ。
乳児の頭の位置が突然変化したり、温度が不意に変化したり、突然の騒音によって驚愕すると、起こる可能性が高い。脚と頭は伸びるのに対して、腕はパッと上がった後パッと戻り、掌は上向きになり、親指は曲がる。腕がまとまると程なく、手はギュッと締まって拳になり、乳児は大声で泣く。原始反射-wikipedia
通称、頭スイッチ。この後、起きて号泣しました…
これはどちらかというと大変だった思い出かもしれません。抱っこで寝かせて、寝床にそーっと置こうとし……振り出しに戻る。そんな毎日が思い出されます。
探索反射
またまた原始反射を1つ。
新生児は何であれ頬あるいは口をなでるものの方向に頭を向け、頭を移動させることによって目標を探して、目標を発見するまでじわじわと移動の弧を小さくする。原始反射-wikipedia
口元をちょんちょんとつっつくと口が追尾してきます
おっぱいを効率よく飲むための赤ちゃんが備えている能力だと思うのですが、貪欲に栄養を探し求める動きを見て、なんとまぁ赤ちゃんはたくましいんだろうと思ったものです。
緊張性頸反射
さらに原始反射をもう1つ。
子供の頭が一方の側に向けられた時、向けられた側の腕が伸び、逆側の腕が曲がる(この動作は非常にわずかであることもある)。原始反射-wikipedia
原始反射を利用して豆投げ寝相アートを一枚
この反射は、他の原始反射に比べてわかりづらい動きだったのでなかなか気づきませんでしたから、初めて観た時はおお!と感激しました。
娘の成長とともにどの原始反射ももう見られなくなってしまいましたが、おかげで娘の動きをじっくり観察する癖がついたのは良かったと思います。
ちぎりパン
うってかわって、シンプルだけれどもう見られなくなったあの頃の姿。
あまりに似ていたので並べて激写
ハイハイや立って歩けるようになると自然とスリムになっていきますが、それまではなかなかのムチムチ。当時のはちきれんばかり姿が懐かしい。
あぐらにスッポリ
私「お父さんのあぐらがいいんだよね」という優越感たるや。
ジャストフィット
今やドタバタと遊びまわるのにいそがしい毎日で、膝の上に座ることも滅多にありません。それはそれでいいんですが、お父さんはちょっとだけ寂しい。
飛行機のポーズ
いつの間にかやり出した飛行機のポーズ。
ブーン
うつ伏せに寝かせていると首と手足を持ち上げる練習を自然とやり始めました。首がすわるように鍛えていたのかなぁ。
足をもつ
写真を見返すと多かったポーズ。持った足を舐めてることもありました。
やわらか
人間はいつから体が固くなるのでしょうか。
わりとなすがまま
今の娘なら嫌がって絶対にやってくれないであろう姿、第一位は多分これです。
あおむけでピンッ
2ヶ月目あたりまでは自分の意志で動かせるのは腕ぐらいでした。
それから、首がすわって、うつ伏せに寝返りができるようになって、仰向けに寝返りがうてるようになって、ずり這い、ハイハイ、つかまり立ちからつかまり歩き、歩けるようになったと思ったら今やバタバタと走り回っているんですから、この姿をみると感慨深いものです。
たった1年3ヶ月ですが、ちょっと思い返しただけでもこんなに沢山の成長があったのかと、娘の成長に驚かされます。ドタバタの育児の中でも、これからもしっかり娘の成長を観ていけたらいいなぁと思いました。