ちょろげ日記

日々のちょろっとしたことを

アンパンマンに疎いお父さんが知っておくべきキャラクターを調べてみた

何の為に生まれて 何をして生きるのか

2歳の娘がアンパンマン沼にハマり中のため、そんな問いかけがふとした時に投げかけられる(歌ってるだけですが)毎日を送っています。

最近はテレビ録画だけでは飽き足らず、ついにアンパンマンチャンネル*1に手を出してしまい、より深みに。おかげで娘のアンパンマン知識がぐんぐん伸びていて、

娘「お父さん、チックンがー」

私「へぇー(そんなのいたっけ?)」

みたいなことに。そう、娘との楽しいアンパンマンライフを送るには根本的なところでキャラクター多すぎ問題があるのです。

1988年10月3日に放送を開始したアンパンマンは今年で30周年、キャラクターは数千とも言われています。しかし、すべてをおさえるのは難しそうですが、よく出てくるキャラクターをおさえることはできるんじゃないでしょうか。

というわけで、私のようなアンパンマンに疎いお父さんが知っておくべきキャラクターについて調べてみました。

何を調べる?

ここ数ヶ月のアンパンマン沼からわかったことは次の通り。

  • 1放送あたり2話構成
  • 各話に登場するのは、毎回登場するキャラクター+その話の主要キャラクター
    • アンパンマン、ジャムおじさん、バタコさん、チーズ、バイキンマン、ドキンちゃん、やられ役(カバオ、ちびぞう、ネコ美、キイこちゃんとか)あたりが毎回登場
  • 基本的に「○○○と○○○」というタイトル形式、○○○に主要キャラクター名が入る

これらから「アンパンマンに疎いお父さんが知っておくべきキャラクター」=「タイトルによく出るキャラクター」として調べていくことにします。

なお、てんどんまん、カツドンマンに、かまめしどん=どんぶりまんトリオ、といったように個々のキャラクター名ではなくて団体名でタイトルに登場するケースもあります。この場合はキャラクター名、団体名を別々で集計しています。

また、以降「キャラクター」はタイトルの○○○に入っていたキャラクターを、「登場回数」はタイトルに登場した回数を指します。

どうやって調べる?

日本テレビが2001年以降の過去放送分タイトルを公開しています。下記リンク先ページの下部リンク「バックナンバー」からチェック。

アンパンマン ほうそうのおしらせ

このデータを利用して調べていきます。

毎年どれぐらいのキャラクターが登場している?

では早速集計結果です。

まず、なんとなく多いなぁと思っているキャラクターが実際にどの程度か。同じキャラクターもカウントした「キャラクターのべ登場回数」を年度別でみてみます。

f:id:tyoro_ge:20171104164632j:plain

だいたい毎年のべ150ものキャラクターが登場しているようです。これは多いと言っていいんじゃないでしょうか。

1回かぎりのキャラクターは多い?

次は登場回数ごとの分布です。同じキャラクターが何度もでているのか、それとも1回限りのキャラクターが多いのかなど、傾向をみてみます。

f:id:tyoro_ge:20171104164643j:plain

1区間を1回にしたグラフです。1回のみのキャラクターがかなりいて、10回あたりからぐっと減っていることがわかります。

わかりやすいように登場回数の分布を割合でみてみます。

f:id:tyoro_ge:20171104165914j:plain

アンパンマンカラーにしたらわかりづらくなりました……が、全体の9割のキャラクターが登場回数10回未満ということがわかりました。

知りたいのは「タイトルによく出るキャラクター」なので、以降は10回以上登場しているキャラクターに絞って調べていきます。

最も登場しているキャラクターは?

それでは、いよいよキャラクターごとに登場回数を見ていきます。最も登場しているキャラクターは誰でしょうか?

f:id:tyoro_ge:20171105104518j:plain

ダントツの1位はクリームパンダでした。

また、アンパンマンやバイキンマンなど毎回登場するキャラクターがタイトルに入ることはほとんどないのかな?と思っていましたが、結構あるようです。

ここにのっているキャラクターを覚えれば……というところですがもう少し掘り下げてみます。

ここまで2001年からの累計で見ていましたが、年ごとにみてみるとどうでしょうか。例えば、昔はよく出たけれど今はあまり出ない、そういうキャラクターは覚えなくても良いかもしれません。

よく出るキャラクターの傾向は変わってきているか?

それでは、年ごとの登場回数がどうなっているか、みてみましょう。

f:id:tyoro_ge:20171105095100j:plain

ちょっとわかりづらいグラフですが……赤いほどその年の登場回数が多い、灰色は登場していない、という見方をします。ここからわかったことは次の通り。

  • 2000年前半はクリームパンダ、アンパンマンの登場回数が多く、偏りがある
  • 近年は特定のキャラクターに偏らずばらついている
  • 継続的に出つづけている安定した上位陣がいる
  • 2007年あたりから登場したのに累計上位に入っている新星がいる(コキンちゃん、ぽっぽちゃん、鉄火のコマキちゃん)

これだけ観ると2007年頃にてこ入れがあったのかな?という想像もしてしまいますが、それは計り知れないのでスルー。

ずーっと出ている上位陣の基準は難しいところですが、累計20回以上のキャラクター(ちびぞうあたりから上)は入れても良さそうです。

というわけで「アンパンマンに疎いお父さんが知っておくべきキャラクター」=「タイトルによく出るキャラクター」=「継続的に登場しているキャラクター」と解釈して以下のキャラクターを優先的に覚えると娘との楽しいアンパンマンライフが送れそうです。

()内は累計登場回数。

ちびぞうくん(20) ビクビクちゃん(21) フランケンロボ(21) かまめしどん(22) めいけんチーズ(22) ちゃわんむしまろ(23) ドリアンおうじょ(24) ジャムおじさん(25) てっかのコマキちゃん(25) やきそばパンマン(25) みみせんせい(26) おむすびまん(27) ナガネギマン(28) ニガウリマン(30) メロンパンナ(32) SLマン(33) ポッポちゃん(33) どんぶりまんトリオ(39) ロールパンナ(39) ゆずひめ(41) こむすびまん(44) かつぶしまん(46) コキンちゃん(47) ドキンちゃん(53) あかちゃんまん(56) しょくぱんまん(63) ホラーマン(63) カレーパンマン(79) ばいきんまん(87) アンパンマン(119) クリームパンダ(136)

毎回登場するキャラクターを除くとここで名前があがっているのはわりと武闘派(またはバイキンマンが苦手なキャラ)なのが特徴です。食料を奪い合い暴力で解決するいわば北斗の拳的な側面もあるアンパンマン界ですので、武闘派の登場回数が多いのは納得です。

また「かまめしどん」と「どんぶりまんトリオ」とのカウントを合わせると累計61回とベスト10に食い込んできます。「○○○と○○○」はだいたいが武闘派とやられ役(トラブルメーカー)という組み合わせが多いので、どんぶりまんトリオは名やられ役として登場回数が多いのかもしれません。

季節要因のあるキャラクター

ついでに調べていて気づいた季節もののキャラクターもおさえておきます。出てくる回数は少ないけどほぼ毎年1回は登場する、というキャラクターはどれだけいるんでしょうか。

同月の登場回数が多いキャラクターを集計した結果が次の通り。

f:id:tyoro_ge:20171105083931j:plain

結構いますね。

こどもの日がある5月にかしわもちまん、七夕の7月にねがいぼしかなえぼし、10月にハロウィンマン、といったなるほど!というものから、歯と口の健康週間*2がある6月にハミガキマンが出て来る、など発見もあります。

ここに載っているキャラクターも知っておくと良さそうです。

アンパンマンの声優さん高齢化問題

さて、知りたいことは以上だったんですが、調べている過程で気づいたホラーマン問題を少し掘り下げてみます。

実は、最近テレビ録画で観始めたわが家にとって、映画版などで当たり前のようにいるホラーマンの存在が謎でした。アンパンマンチャンネルで過去放送分を観るようになって、昔よく出ていたキャラクターだったのかと思っていましたが、集計してみて昨年まで頻繁に出てくる定番キャラクターだったことを知りました。

調べてみると声を担当されていた肝付兼太さんが亡くなったからなんですね。

ということで、ホラーマン問題=アンパンマンの声優さんの高齢化問題についてです。そういえば、以前こちらの記事で長寿アニメの声優さんの高齢化問題が取り上げられていました。

prehyou2015.hatenablog.com

記事ではアンパンマンも取り上げられていましたが、せっかくなので今回集計した「タイトルによく出るキャラクター」と声優さんの年齢の関係をみてみたいと思います。  
 
2001年以降に累計10回以上登場しているキャラクターの声優さんの年齢を調べて、年齢順にソートしたのが以下のグラフです。年齢はWikipediaを参照しています。年齢が参照できない場合はグラフに表示されません。

f:id:tyoro_ge:20171105104757j:plain

あいかわらずわかりづらいグラフですが……赤いほどその年の登場回数が多い、灰色は登場していない、という見方をします。Y軸でキャラ名/回数/声優名/年齢をみることができます。

やはり、年齢が高い方(グラフ上側)は近年に灰色が増え、年齢が比較的若い方(グラフ下側)は近年に赤が増えている傾向がみてとれます。  
 
次に累計登場回数と声優さんの年齢で見てみます。

f:id:tyoro_ge:20171105112537j:plain

登場回数が多い=活躍しているとみなすならば、だいたい50歳から65歳が多く、40代が少なく、30歳前後が多少というそこらの企業の年齢構成をみているようなリアルな様子がみてとれます。企業と違って増岡弘さん(ジャムおじさん)を筆頭に80歳台もいらっしゃいますが。

このグラフをみると、コキンちゃん、ぽっぽちゃん、てっかのコマキちゃんがかなり期待されていることがわかります。

しかし、10年後はアンパンマンはどうなってるんでしょうね。ゆるやかに声優さんの世代交代をしていくのか、ドラえもん式をとるのか、いろいろと気になります。
 

まとめ

ということで、アンパンマンに疎いお父さんが知っておくべきキャラクターを調べてみました。

いずれアンパンマン図鑑を買っちゃおうかな、と思ってますが2013年発売なので最近のキャラクターは網羅されていないですよね?30周年記念で新しい図鑑が出ないかなぁと期待しています。

アンパンマン大図鑑―公式キャラクターブック

アンパンマン大図鑑―公式キャラクターブック

  • 作者: やなせたかし,トムスエンタテインメント,キョクイチ=,井口学,水島定昭
  • 出版社/メーカー: フレーベル館
  • 発売日: 2013/06/01
  • メディア: 大型本
  • この商品を含むブログを見る

しかしてこれで娘との楽しいアンパンマンライフ!と思ったら娘の興味がNetflixのスーパーモンスターズにいっていた、というパターンは日常茶飯事です。

*1:過去の放送を入れ替わり形式で公開しているサービス、わが家はDTVで視聴

*2:6月4日(むし)から10日まで、厚生労働省、文部科学省、日本歯科医師会が1958年(昭和33年)から実施している週間