ヴェネツィアのカーニバルに行った話 ダニエリ到着編
2年ほど前に妻とヴェネツィアに行ってきたお話、妻のコメントとともに写真多めにざざっと振り返り。
妻「磯くさい、水きたない」
ヴェネチアへの入り口は臭かった。
水の都、アドリア海の女王なんて呼ばれるだけあって海に面しているイタリアの北東に位置する都市です。それなりに臭い。
ヴェネツィアへの移動は、ヴァポレットやモトスカーフィを使います。
ヴァポレット=大量輸送できる観光船、モトスカーフィ=モーターボート。
われわれはモトスカーフィで向かいます。
中は意外と広くラグジュアリー、フェラーリ風ボート。
妻「こわい!!ゆれる!!」
船酔する人が出る程度には、荒波をダイレクトに感じる20分程度の船旅の先にヴェネツィアの町並みがやっと見えてきました。
近づくヴェネツィアにテンションが上ってゆく妻を横目に、船酔いしやすい私は天井の一点をひたすらに見つめ時間が流れるのを待ちます。
ヴェネツィアのドゥカーレ宮殿にその時と同じ顔をしている像があったので貼っておきます。口から何か出かかっていますね。
さて、我々が泊まるホテル「ダニエリ」は、船着場の目の前にあります。モーターボートが着岸する勢いのままチェックインできちゃうのです。
雰囲気はありますが、それでもそこかしこにあるホテルと同じような外観の入り口。
ところが、一歩足を踏み入れると、そこには独特なダニエリワールドが広がります。
妻「異世界だね」
フロントの様子。
妻「建物の中に中庭があるみたい」
宿泊フロアがある2階から上へ向かう入り組んだ階段。
チェックインの待ち時間はきらびやかな1階ラウンジで過ごします。
シャンデリアがちょっと普通にお目にかかれない造形です。
これがたぶんベネチアングラスなんでしょう、お高いんでしょう、と妻とふわふわした会話をして待ちます。
タッセルがついた素敵な鍵を受け取り、部屋へ。
2,3人しか乗れない古めかしい雰囲気のあるエレベーターで向かいます。
階と部屋番号がバラバラなのを観て分かる通り、おそらく増築に増築を重ねた結果なんでしょう、多少迷うかもしれないわかりづらい構造になっています。
盛大に降りるフロアを間違え、結局階段を使ってのぼったりおりたり、多少迷いましたが…2階なんだか3階なんだかわからない我々の部屋に到着。
ホテルの構造上の難易度と内装があいまってまさに異世界に迷い込んだような気分になってきましたが、
妻「意外とさっぱり系」
そうなんです、部屋の内装はイタリアの他の都市で泊まったホテルとそれほど違いがありませんでした。さっぱりしたほうが落ち着くので良いのかもしれません。
それでも随所随所がかっこいい。
かっこいいバスローブ。
素敵なタンス。
かわいらしい内装だけれども…ひたすらに水量の弱いトイレ。
タッセルはかっこいい!けれども…古株の従業員を呼んできてコツを聞かないとかけられないドアの鍵。
雰囲気があるといえばその通りですが、やはりボロいところははっきりとボロい。それもいい思い出になりますけれどね。
それに、なにせヴェネツィアに足を運んだ目的はダニエリだけではないのです。
毎年2月末から3月初めに行われる魅惑の仮面舞踏会、ヴェネツィア・カーニバルが待っているのです。
ダニエリの内装もいたるところに仮面がディスプレイされていて期待が膨らみます。
部屋で少しくつろいで、いざ、カーニバルまっただ中のヴェネツィアの街へ!というところで、今回はここまで。
カーニバルの様子は次回の記事に続く。
今週のお題「海外旅行」