ちょろげ日記

日々のちょろっとしたことを

おじいちゃんに笑顔の孫娘を抱っこしてもらいたい

今週のお題「今年こそは」

昨年、どうしてもうまくいかなかったことがあります。

娘(1歳)がおじいちゃん(私の父)になついてくれない。泣くというか号泣しちゃうんです。

おじいちゃんと一緒に写真を撮ろうとすると…  

f:id:tyoro_ge:20160113001950j:plain テイク1

f:id:tyoro_ge:20160113002029j:plain テイク2

f:id:tyoro_ge:20160113002037j:plain テイク3

こんな塩梅で、まぁ、泣くこと泣くこと。ギャン泣きです。
 

成長していけばいつかは打ち解けるだろうし、無理強いすることでもないかとは思うのですが…

f:id:tyoro_ge:20160113003014j:plain 試行錯誤の末、手でメガネを作って近づく父。その後、娘は号泣。

初孫にデレるそばから、ツンというかギャンされる父の心情を思うと、なんとかしてあげねばと思ってしまうのです。  
 
娘がいやがってしまうのはなぜだろう?  

前提としてはこんな感じで、

  • このときは娘は生後7ヶ月目で、人見知りを始めた頃だった。
  • おじいちゃんと会うのは4ヶ月ぶり、2度目。

わかっていることはこんな感じ。

  • 同じく4ヶ月ぶりのおばあちゃんとはよろしくやれてる。
  • おじいちゃんの顔をみると泣く。顔を見せずに抱っこすればセーフ。

ということで、娘がおじいちゃんになつかない要因はシンプルに「おじいちゃん系統の顔に慣れていない」と考えました。

日頃の生活で周りにおっさんがいませんし、唯一身近なおっさんである私は色白でメガネをかけていて黒髪多毛、おじいちゃんとは見た目が大きく違います。

f:id:tyoro_ge:20160113003229j:plain 娘よ、号泣しながら一心不乱にかじっているそのNewなめられ太郎は、おじいちゃんが買ってくれたのですよ。
 

おそらく次に会えるのは今年の夏ですからそれまでに打てる手は緩やかにうって、笑顔の娘を抱っこさせてあげたい。

f:id:tyoro_ge:20160113003252j:plain 今は抱っこというより捕縛

そこで、今年の夏におじいちゃんに笑顔の娘を抱っこしてもらうために、いくつか作戦を考えました。おじいちゃんの顔に慣れてもらうのが狙いです。
 

作戦その1 コンピューターおじいちゃん

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テレビリモコンのdボタンって誰が使ってるんだ?と帰省したらめちゃくちゃ使いこなしていた意外と適応力が高い父。

IT系の知識はありませんがいけるのではと、お古のNexusにスカイプ周りの設定をして実家に送付、テレビ電話ができる環境を整えました。

これで娘はおじいちゃんの顔と声に慣れてくれますし、おじいちゃんも娘の成長をリアルタイムで追うことが出来ます。

いまのところ、目論見通り問題なく使いこなしてくれていて、週末の娘のテレビ電話を待ちわびています。
 

作戦その2 サブリミナルおじいちゃん

娘は猫が好きです。広告などで猫をみつけると「あぁ~」と甲高い声を出して、ほら見てほら見て!と私達にうったえかけてきます。

そんな娘のお気に入りの猫たちを妻がスクラップブックに保管してくれていて、引っ張り出してきてはぱらぱらと楽しむのが日課になっています。

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そこに、おじいちゃんを、仕込む…

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娘「(猫を指差して)あぁ~」

娘「(猫を指差して)あぁ~」

娘「(おじいちゃんをみて引きつった顔で)・・・」

猫までとはいかずとも顔に慣れていただければ幸いです。
 

作戦その3 他人の空似おじいちゃん

おじいちゃんに似た人に合う機会を増やすという作戦。模擬戦です。

一度、おじいちゃんの年齢に近くて雰囲気が似ている知り合いに会いに行ったことがありましたが…

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やはりギャン泣きでした。

今回の話にかぎらず、いろいろな人にちょっとずつ会う機会を増やしていってあげたいと思います。  
 

ということで、今年も娘の成長が楽しみな一年です。

ノンキャラ良品シリーズ なめても安心Newなめられ太郎

ノンキャラ良品シリーズ なめても安心Newなめられ太郎

五反田、西安飯荘のよだれ鶏を食べたくてよだれがとまらない

dictionary.goo.ne.jp

言葉の定義によれば、「よだれ」とは口から無意識に流れ出る唾液のことを言う。

「よだれが出る」や「垂涎の」など文章でよくつかう表現だけど、実際のところ、よほど口元がゆるくなければ唾液が口から流れ出ることはないのでは?と思う。

が、この記事で紹介する料理は想像するとまさによだれがでる。唾液が溢れ出る。それぐらいたまらない。
 

五反田、西安飯荘のよだれ鶏

その料理は五反田駅から歩いて数分のところにある中華料理屋、西安飯荘の逸品「よだれ鶏」だ。

f:id:tyoro_ge:20160106221116j:plain こちらが西安飯荘のよだれ鶏

写真をみて生唾を飲み込みながら記事を書いているが、味を語る前に少し西安飯荘の料理について調べたので寄り道してみたい。

  

西安料理とは

店名の西安は、中国陝西省(せんせいしょう)の省都。

馴染みがあまりない西安料理、Wikipediaの「日本における四大中国料理」図をみるとおおよそのイメージがつかめる。

中国料理-系統区分地図

図からわかるように西安のある陝西省は、北京料理の影響を受ける分類(紫色)にされている。実際、西安料理を冠するお店のなかには北京ダックがメニューにあるお店もある。

一方で、四川省が隣接するため、辛くてしびれる麻辣(まーらー)な味付けの料理も多い。例えば、隣接する山西省発祥の刀削麺と四川の麻辣を融合した麻辣刀削麺なんて料理もある。

f:id:tyoro_ge:20160106224301j:plain こちらは西安飯荘の刀削麺(麻辣じゃないものもある)。これまたうまい。

まぁ、大雑把に言うと四川料理と北京料理(山西料理)の美味しいどこ取りをした料理が、西安料理なのだと思う。
 

「西安」飯荘だけど四川料理が多い?

と、西安料理を調べたところで、ぐるなびのシェフのコーナー(こんなコーナーあるのか!)を発見。

1971年、中国四川省に生まれる。18歳で料理の世界に入り、成都のホテルに3年、九寨溝のホテルに6年など数々の飲食店やホテルで経験を積み、日本に。ここ西安飯荘で6年間、料理長として活躍。 ぐるなび - ユウケイヘイシェフ(西安飯荘)のご紹介

ということで、「西安」飯荘ではあるがメニューはどちらかというと四川料理をベースとしたメニューが多いのかもしれない。

では、四川料理は?というと、とにかく辛い!というイメージが先行する。

が、単に辛いだけではない。多様な味付けがあり、とてもで奥が深い。定番の味付けだけでも次のような種類があるそうだ。

・麻辣:しびれて辛い味。唐辛子と山椒の実で味付け

・香辣:唐辛子の辛さと香りを付けた味

・魚香:酸っぱく甘く辛い味。泡椒、大蒜、生姜が決め手

・紅油:ラー油ベース、赤く香りがいい味

・糖醋:甘酸っぱい味、砂糖と酢を使う

・香酥:油で揚げて香りを出す味

・怪味:甘酸っぱい、辛い、しょっぱいを混ぜた味付

・椒麻:しびれて辛い味。唐辛子と青い山椒の実で味付け

成都は中国一の旅行都市!パンダ、三国志・劉備、茶館、四川料理の魅力 - おいしい四川

f:id:tyoro_ge:20160106224643j:plain こちらは西安飯荘の香辣ジャガ。油で上げた香りとしびれる辛さのコンビネーション。麻辣香ばしいビールが進む逸品。妻曰く、最高級カラムーチョ(褒めてます)    
日本でもお馴染みの中華料理は元をたどると四川料理のものが多い。

中でも麻婆豆腐が一番有名だろう。他にも回鍋肉や棒々鶏も元は四川料理だ。もっとも日本に定着化した際に味付けが変わったこともあり、麻辣な味を連想する人は少ないかもしれない。

ちなみに、四川の省都は成都、三国志を知ってる人ならご存知の蜀。劉備や諸葛孔明がヒーヒー言いながら四川料理を食べたのかと思いを馳せようとしたらこんな記事をみつけた。

記録によれば、もともとの四川料理も香辛料が多く使われてはいたが、現在のようには辛くなかったという。しかし、度重なる戦火で成都などが荒廃し、人々も他の地域へ移り住むことで、明代末期には本来の四川料理は完全に失われてしまった。

現在の四川料理が生まれたのは、清朝の乾隆帝時代(1735年−1795年)で、2000年という歴史からすれば、ごく最近のこととも言える。この頃、主に湖北省や湖南省、広東省など中国南部から四川省へ多くの人が移住するようになったが、そうした民族移動のさなか、福建省から四川省へ行こうとしていたある男性が、湿気から荷物の豆に虫がわかないようにと干して唐辛子を入れたことがきっかけで生まれたというのが、有名な唐辛子味噌の豆瓣醤(トウバンジャン)だ。これを機に、唐辛子をふんだんに使った現在の「激辛」四川料理が生まれたのだという。

李白もびっくり!?昔は辛くなかった四川料理、激辛化したの...:レコードチャイナ

今のような辛い四川料理が生まれたのはここ300年ぐらいらしい(それでも十分ふるいけれど)。

四川料理を表す言葉に「一菜一格,百菜百味」という言葉がある。意味は「ひとつの料理にひとつの品格があり、百の料理には百の風味がある」。

四川省は中国の西部にあり、日本の約1.5倍もの広さで山に囲まれた場所にある為、ひと昔前までは農畜産物を用いた料理が中心でした。しかし、近年では流通の発達によりあらゆる料理や食材を取り入れ日々進化しています。その味の探求によって、四川料理は「一菜一格、百菜百味」(ひとつの料理にひとつの品格があり、百の料理には百の風味がある)と賞賛されています 四川料理について | 大阪 四川料理・御馥(イーフー)

多様な味を組み合わせ、時代に合わせて進化するのが四川料理の醍醐味とも言える。日本の辛くない四川料理もその一端なのかもしれない。
 

よだれ鶏の味

……という長い寄り道をへて、今回紹介したいよだれ鶏の味について書きたい。

f:id:tyoro_ge:20160106232952j:plain 西安飯荘のよだれ鶏ふたたび。

まず、日本で食する四川料理だけれど、西安飯荘のよだれ鶏はしっかりと麻辣(まーらー)だ。

辣味(ラーウェイ)は唐辛子による舌がヒリヒリする辛さで、これは想像しやすいだろう。よだれ鶏のうまさの決め手はやはり、麻味(マーウェイ)だと思う。

爽やかな香りと舌の両脇がシュワシュワとしびれる辛さ、花椒(ホワジャオ)と呼ばれる中国原産のスパイスががっつりと効いている。そして、入っていないはずのフルーツ寄りの酸味と甘味も感じる。

加えて、冷菜なのでじっとりとした辛さではなくスカッとした辛味を楽しむことができる。辛いのにペロッと食べてしまえる。流れ出てくる汗も爽やかだ。

さらにポイントは、ピーナッツ。この食感が抜群。蒸しどりの柔らかさとの相性が素晴らしい。

さらにさらに、一番下に敷かれたもやし。麻辣なタレにひたひたになった鶏肉にピーナッツの食感、そこにシャキッとしたもやしに歯ごたえが加わると……あぁ、よだれがとまらない。

好きな中華料理を聞かれたら間違いなく西安飯荘のよだれ鶏とこたえるだろう。
 

よだれ鶏の由来

好きな中華料理の由来ぐらい知っておけ、ということで、調べついでによだれ鶏という料理名の由来についてもまとめておきたい。

この名前については、ネットで探す限りでは次の由来が定説化されていることがわかる。いわく、四川出身の文学家、郭沫若(かくまつじゃく)の著書「賟波曲」にある次の一文からくるそうだ。

名前の由来ですが四川出身の文学家である郭沫若の<少年时代在故乡四川吃白砍鸡,白生生的鸡块,红殷殷的油辣子海椒,现在还想起来口水长流・・・>といった文章からきています。

元祖口水鶏(よだれ鶏)?・・・@重慶食べ歩き: 極楽ホッピー

文壇の巨匠郭沫若の文「少年時代故郷の四川で食べた茹で鶏の前菜は、ほれぼれするほど真っ白な鶏肉、赤黒い唐辛子とその油が、今思い出してもよだれが出てくる・・・」(巴蜀店主訳)が名前の由来ということです。

巴蜀BBS

また、その由来については成都市の有名レストラン兼調理師学校である「巴国布衣」の料理本の中で書かれているらしい。

原文にある通り、よだれ鶏の元となった料理名は「白砍鸡」と呼ばれる料理だ。それが、重慶で進化を遂げて、今の形になったらしい。

重慶の人が白砍鶏をベースに棒棒鶏の特性を追加して新しく作り上げたもの

元祖口水鶏(よだれ鶏)?・・・@重慶食べ歩き: 極楽ホッピー

よだれどりと言えばピーナッツが必ず入ります。それは四川の東、重慶あたりでピーナッツの栽培が盛んで、鶏の飼料にも入れており、その鶏を使った前菜にもピーナッツを使うことをしていたからです。

巴蜀BBS

たしかに原文にはピーナッツの食感について言及がない。(もしかすると入っていたかもしれないが)郭沫若が、ピーナッツが加わったよだれ鶏を食したらどんな文章を残すのだろうか。
 

何を食べてもはずれなし西安飯荘

ということで、新年早々、腹を鳴らしながら西安飯荘のよだれ鶏について書いてみました。

茄子の山椒つまみ揚げや麻辣チャーハンなど、「一菜一格,百菜百味」、西安飯荘では他にもおすすめが沢山。

娘(ただいま1歳)が生まれてからは、なかなか行く機会がないけれど思い出すとよだれが出るお気に入りのお店です。

r.gnavi.co.jp

「行ってみたいお店・レストラン」by みんなのごはん
http://blog.hatena.ne.jp/-/campaign/gnavi201512

喃語から初語の間にしか聞けない赤ちゃんのかわいい言葉

2015年は初めての子育てに大いそがしの一年でした。

今週のお題「私の流行語大賞」ってなんだろうね?と妻といろいろと出し合ってみると、やっぱり多かったのは娘のお言葉。

そこで喃語(なんご、赤ちゃんが発する意味のない言葉)から初語(はじめて発する意味のある言葉)にかけて我が家で頻繁に聞いた娘のお言葉をまとめてみました。
 

3ヶ月目頃「あぃあぃ…あぃ」

一般的に赤ちゃんは、だいたい2ヶ月前後にクーイングと呼ばれる短い母音を繰り返す声を出すようになるそうです。アーアー、ウーウーなどなど。

うちの娘も2ヶ月頃からだいたい似たような言葉を発するようになりました。機嫌が良いときが多かったかなぁ。

3ヶ月目をすぎたあたりから喃語と呼ばれる言葉を発するようになります。

喃語はくちびるでつくられる「p,b,m」を組み合わせた言葉を繰り返す場合が多いそうで、娘も「ばっぱぱ」や「んまんま」など、あぁこれが喃語なのね、という言葉を多く発するようになりました。
 
そして、娘の喃語に耳慣れてきたある日、突然の「あいあい…あぃ」ブームが到来。

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喜怒哀楽でいうとまちがいなく哀なんでしょうが(あいって言ってるし)、脈絡なくこのフレーズを繰り返す娘。

「なんなんだろうねこれ!?なんなんだろうねこれ!?」と大騒ぎする父と母。

この辺りから一定の間、同じフレーズを繰り返してはいつの間にか全く言わなくなるという、まさに流行語のようなサイクルが始まります。
 

5ヶ月目頃「ふしゅ…へいしゅ…」

5ヶ月目頃からは、喃語のレベルがアップ。今までは母音や唇を使った音が中心でしたが、少しづつ子音を使ったり、漏れるような複雑な音が出てきました。

また、お座りの体制ができるようになったこともあって手を活発に使うようになります。そのせいか、ほんの短時間ですが、一人で集中して遊ぶ時間も増えてきました。

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まだまだ目が話せないけど、前より手がかからなくなったかもね、なんて妻と話していると…そこにはガーゼを媒介して宇宙と交信する娘の姿が。
 

6ヶ月目頃「えぃえぃ、え~あぁ~」

ばっぱぱぱぱ、まーままーまなど、だんだんと喃語の音が長くなってきた頃です。

動きでは移動手段としてずり這いが定着。なかなか寝てくれないときに布団の上でハイテンションずり這いをするのがブームになり、発奮系の喃語も。

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落ち着け娘よ。寝そべる母を乗り越え、えぃぁぁ〜と向こう側に消える娘が目撃されました。
 

7ヶ月目頃「げぇ」

だんだんと音の聞き分けができるようになってきたようです。大人が話している言葉の意味がわかっているの?と思うような時が何度かありました。

驚いたのがミルクの後のゲップ催促の時です。ゲップをするようにいつも妻と一緒に「げぇしなさい、げぇ」と娘に向かって言っていました。

すると…

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妻&私「!?」

以降、娘はミルクの後にとりあえず声でげぇと言うようになりました。そして、忘れた頃におっさんのようなゲップをします。
 

8ヶ月目頃「てぃひ」

思えば3ヶ月目辺りまでは、娘の表情が乏しく、喜んでいるんだかなかなか手応えがわかりませんでした。やっぱり反応が分かったほうがお世話しがいがありますよね。

8ヶ月頃ともなると表現力がついてきて、表情で語るかのようなシーンが増えてきます。

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少し離れたところからこちらを見てキリッとどやり顔をしだしたのもこの頃です。

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そうか(なんだかわからないけど)すごいねぇ、と笑いかけるとかえってくる「てぃひ」の笑顔がたまりません。
 

9ヶ月目頃「げははは」

だんだんと大きな声が出せるようになってきました。生まれた頃を考えると信じられないくらい大きな声が出るようになります。肺活量が増えてきたのかもしれません。

笑い声も今までは「くひひひ」「きゃははは」と甲高い愛らしい声が多かったのですが、更に笑いが重なると野太いおっさんの声が現れます。

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また、これも肺活量が増えてきてできるようになったのかもしれませんが、「ブー」ブームが到来。

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私が口を震わせて「ブー」と音をだすと、ちょっと息をすって真似をして「ブー」。やりだすと暫くの間ずーっと「ブー」。結構赤ちゃんあるあるらしいですね。
 

10ヶ月目頃「(猫をみて)ぁあ~~」

猫派の妻の影響なのか、猫をみると明らかに反応をするようになります。

身振り手振りと声を組み合わせた表現をするようになってきていて、猫の写真を指差しながら甲高い声で「ぁあ~~」と一声。

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不思議な事に猫以外の動物にはほとんど興味を示さないんです。

動物が好きなのかなぁ、と「けもの」という絵本を買いましたが、いろんな猫が描かれている「ねこ」のページをみせるときじねこを指差して「ぁあ~~」。

けもの (はじめてであうずかん 2)

けもの (はじめてであうずかん 2)

ほかのページはほとんど反応なし。とりわけ「かちく」のページは完全なる無反応。ごめんなさいぶたさんうしさん。
 

11ヶ月目頃「っでんきだぃ」

11ヶ月目頃になって単語っぽい長めの言葉を発するようになりました。

一般的には、この時期あたりで母国語を作り上げていく土台がほぼできあがっているそうです。そのため、基本的には発する音は、まわりでよく使われている言葉、つまり母国語に限られてくるそうです。

そして、初語はこの時期ごろに発せられることが増えてきます。厚生労働省による乳幼児が単語を話し始めた時期の調査でも11ヶ月あたりから言葉を発する比率がぐっと増えています。

f:id:tyoro_ge:20151119005312p:plain 一般調査による幼児の言語機能通過率(平成22年度乳幼児身体発育調査)より
 
たしかに、娘も日本語っぽい何かを発することが多くなったような気がします。もっともはっきり聞こえた空耳初語がこちら。

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たしかに妻と電気代高いよねぇと話してましたけど…まさかの初語が「でんきだい」
 
また、表情としぐさと声をコミュニケーションも普通にするようになってきました。お母さんの姿がちょっと見えなくなると……

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熱烈なラブコールが巻きおこります。
 

まとめ

あらためて振り返ってみると、言わなくなってしまった言葉が沢山あります。ちょっと寂しい気持ちもありますが、やっぱり娘の成長はうれしいものです。

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娘が話せるようになったらどんな話をするのかなぁ。

生後二週間、新生児の娘がRSウイルスにかかった話

RSウィルスの流行が広まりだしたというニュースが報じられましたが、みなさんRSウィルスをご存知でしょうか?

わたしは名前すら知らず、生後二週間の娘がかかったことがきっかけで初めてどんな病気なのか知りました。

乳児期早期にかかると重症化することもあるRSウィルス。その時調べた病気の概要と、娘がRSウイルスと診断されて入院した話についてまとめました。

これから出産を迎える方や乳幼児に接する機会のある方など予備知識として参考にしていただけると幸いです。

 

RSウィルスの概要

RSウィルスについて詳しい説明は、厚労省や国立感染症研究所のページにまとまっていますが、ざっとどんなものかわかるよういくつか抜粋します。

注目すべき感染症 RSウイルス感染症

RSウイルス感染症Q&A(平成26年12月26日)|厚生労働省

とくに乳児期早期の感染に注意

冒頭に書いたとおり、私は娘がRSウイルスにかかるまで名前すら聞いたことがありませんでした。

が!下図や説明の通り、主に乳幼児かかるケースが多い感染症で、とくに生後数週間の乳児期早期でかかると重症化するケースもある油断できない病気なのです。

f:id:tyoro_ge:20151020225651p:plain 国立感染症研究所「RSウイルス感染症の年別・年齢群別割合」より

RSウイルス感染症(respiratory syncytial virus infection)は、RSウイルスの感染による呼吸器の感染症です。RSウイルスは日本を含め世界中に分布しています。何度も感染と発病を繰り返しますが、生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%の児がRSウイルスに少なくとも1度は感染するとされています。症状としては、軽い風邪様の症状から重い肺炎まで様々です。しかしながら、初めて感染発症した場合は重くなりやすいといわれており、乳期、特に乳児期早期(生後数週間~数カ月間)にRSウイルスに初感染した場合は、細気管支炎、肺炎といった重篤な症状を引き起こすことがあります。そのため、特に乳児期早期(生後数週間~数カ月間)のお子さんがいらっしゃる場合には、感染を避けるための注意が必要です。(厚生労働省ページより)

うちは生後二週間目、まさに乳児期早期にかかってしまったわけで、親としてもっと早く知っておくべきだったと反省しきりです。
 

見逃しがちな症状

RSウイルスは説明のとおり、一見普通の風邪のような症状です。場合によっては、病院にいかなくても良いのでは?と素人判断してしまうかもしれません。このあたりは後述の体験談でも書いています。

通常RSウイルスに感染してから2~8日、典型的には4~6日間の潜伏期間を経て発熱、鼻汁などの症状が数日続きます。多くは軽症で済みますが、重くなる場合には、その後咳がひどくなる、喘鳴が出る、呼吸困難となるなどの症状が出現し、場合によっては、細気管支炎、肺炎へと進展していきます。初感染乳幼児の約7割は、鼻汁などの上気道炎症状のみで数日のうちに軽快しますが、約3割では咳が悪化し、喘鳴、呼吸困難症状などが出現します(厚生労働省ページより)

 

流行するシーズンがある

RSウイルスは流行するシーズンがあります。

国立感染症研究所で公開されているグラフの通り、7月頃(28週ごろ)から報告数が増え、年末年始にピークを迎え、1月頃に収束していくことがわかります。

f:id:tyoro_ge:20151021231823p:plain https://www.nih.go.jp/niid/ja/10/2096-weeklygraph/1661-21rsv.html

RSウイルス感染症は、例年、季節性インフルエンザに先行して、夏頃より始まり秋に入ると患者数が急増し、年末をピークに春まで流行が続くことが多い。また、流行開始時期は、九州が他地域よりも早く、南・西日本から東日本へと流行が推移する傾向にある。亜熱帯地域の沖縄県は他県と異なり夏期にピークを持つ。(国立感染症研究所ページより)

娘もそうでしたが、流行のピーク近くに生まれる場合は特に注意したほうがよいようです。
 

知らないうちにうつしているかも…

ではどう予防すれば?というと、RSウィルスはワクチンがないのでいかにウイルスに接しないかになります。

感染経路は、患者の咳やくしゃみなどによる飛沫感染と、ウイルスの付着した手指や物品等を介した接触感染が主なものである。飛沫感染対策としてのマスク着用や咳エチケット、接触感染対策としての手洗いや手指衛生といった基本 的な対策を徹底することが求められる。(国立感染症研究所ページより)

飛沫感染と接触感染が感染経路なので、インフルエンザなどと同様、手洗いと咳エチケットを徹底しないといけません。

f:id:tyoro_ge:20151021234123p:plain インフルエンザの感染を防ぐポイント 「手洗い」「マスク着用」「咳(せき)エチケット」 | 暮らしに役立つ情報 | 政府広報オンライン

重要だと思ったのは、かかっている大人がRSウィルスと気づいていない場合がありうる点です。

RSウイルス感染症の感染経路は飛沫感染と接触感染で、発症の中心は0歳児と1歳児です。一方、再感染以降では感冒様症状又は気管支炎症状のみである場合が多いことから、RSウイルス感染症であるとは気付かれてない年長児や成人が存在しています。従って、咳等の呼吸器症状を認める年長児や成人は、可能な限り0歳児と1歳児との接触を避けることが乳幼児の発症予防に繋がります。(厚生労働省ページより)

説明に書いてあるとおりですが、ただの鼻風邪だからと乳幼児のほっぺを触ると…そんなことがないように注意が必要です。

 

娘がRSウイルスにかかった話

という前フリで、いざRSウイルスにかかってしまったらどうなるの?ついて実体験をもとにまとめてみました。

妻がまめに日々の様子を日記につけてくれていたので、妻のコメントメモともに一連のながれを追ってみます。
 

咳でパニック

f:id:tyoro_ge:20151019232409j:plain 生後二週間目、座布団を布団代わりに寝る娘。

妻メモ「どうしてもベビーベッドでねてくれない。鼻水が気になる。」

産後一週間で退院、初めての子育て手探りの怒涛の一週間。

赤ちゃんってこういうものなの?という時期でどんな症状に気をつければいいかわかりませんでした。赤ちゃんもしゃっくりするんだ!と驚いてる頃です。

この日、夜中になって咳が始まりました。
 

妻メモ「咳とくしゃみがひどい。しゃっくりもしてて全然休めてない。呼吸がつらそう。喉に何かひっかかってる?」

この時の娘の咳は今でも忘れられません。大人ばりの大きさで「ゲェェー」とひねり出すような咳。

風邪かもしれないと、熱をはかると36.8℃程度です。

赤ちゃんがする普通の行為なんだろうか?「赤ちゃん 咳」で調べるといろいろな可能性を示唆するサイトが並びます。

まずは医者に見せるべきかもしれないと、小児救急電話相談へ電話すると近所の総合病院の夜間受付電話を教えてもらいました。

そこへかけると「熱がないようなので緊急性なしと判断しました。明日通常の診察できてください。」とそっけない返答。そう言われたら無理に動くわけにもいきません。翌日総合病院へ行くことにしました。

今は冷静に書いてますが、この日の夜は妻も私もパニック状態でした。もし、この段階でRSウイルスの症状を知っていればもう少し落ち着いて対応ができたかもしれません。

発熱は初期症状として普通に見られるが、呼吸状態の悪化により入院が必要となった際には体温は38℃以下になるか、あるいは平熱となっている場合が多い。 https://www.nih.go.jp/niid/ja/id/541-disease-based/alphabet/respiratory-syncytial/idsc/idwr-topic/2570-idwrc-1234.html

 

総合病院へ

朝になっても症状は変わらず、というかむしろ悪化しています。

妻メモ「ずっとせき。ぜいぜいした呼吸。顔を真っ赤にしてうなる。母乳を飲めない。」

総合病院の小児科へ行くと、新生児なので他の病気の感染のリスクを避けるために隔離した待合室へ。

そして、鼻粘膜や鼻水の検査やレントゲンの検査(新生児のレントゲンが珍しいせいか先生がたくさん集まっていた)をして診断が下りました。
 
妻メモ「RSウイルスに罹患してた。娘入院」

入院前の待ち合い室では、一歳半頃の女の子と母親がいました。同じくRSウイルスにかかったそうで、かかりつけの医者では診断してもらえなかったので総合病院にきたそうです。

後日、RSウィルスで入院している子どもたちが他にも10人近くいることを知りました。流行しているシーズンでは満床になることがざらにあるそうです。

 

ドタバタ入院、はじめは個室

f:id:tyoro_ge:20151019232423j:plain 娘には大きすぎるベッド

空きがあったことと新生児ということで個室へ。

数日間のつきっきりの看病は確定なので、オムツや妻の着替えなど必要なものをとりに行かないといけません(娘の入院着をレンタルできたのは助かりました)。

私がいければよいのですが、娘に必要な物が家のどこにあるかわからない始末(あぁ情けない)、徹夜の妻がドタバタと準備をしてくれました。
 

基本は対症療法、鼻水吸引、吸入、点滴

f:id:tyoro_ge:20151019232442j:plain 包帯にメロンパンナちゃんを描いてもらった

RSウイルスの治療は、基本的には対症療法です。娘の様子をじっくり観察して処置をして回復を助けて上げるしかありません。

RSウイルス感染症には特効薬はありません。治療は基本的には対症療法(症状を和らげる治療)を行います。RSウイルス感染症Q&A(平成26年12月26日)|厚生労働省

 
妻メモ「体重がほとんど増えてないことを指摘される。鼻づまりの影響で母乳を飲めていなかったのかもしれない」

娘の症状では特にひどいのが鼻づまりでした。母乳時に呼吸ができない→飲まない→栄養不足、と回復が遅れてしまいます。

そのため、入院中は点滴をすることになりました。点滴がはずれないように左手は包帯がぐるぐる巻きに。

あわせて喉の状態を緩和するための吸入。これは初回から数回以降は家族がやることになりました。

そして、当面の重要な処置は鼻水の吸引です。これは看護師さんがやってくれるんですが、娘がギャァーと悲鳴のような声で暴れるんですね。これがちょっと可哀想過ぎて思わず目を背けてしまいます。

看護師さんいわく、こんな粘着性の鼻水が大量に出たのは初めて見た、というほど大量に鼻水が吸引されます。娘はすっと落ち着いた様子に。

全体的には心拍モニタリング+定期検診としっかりとした病院のフォローはありますが、基本的な対応は家族が行う形で数日を過ごすことになります。
 

不安な入院生活

f:id:tyoro_ge:20151019232431j:plain ミルクと排泄の記録

しっかりと栄養をとれているか確認できるように、出産後の産院でつけていたような記録をとります(口に入れた量>排泄量になるっているかチェック)。

妻メモ「娘の体重がほとんど増えていないと指摘を受ける。いろいろ不安だけれど、娘の完治のために母乳にこだわらないことにした」

さらに先生から「鼻が詰まっていると母乳のほうが息をしづらくて赤ちゃんが大変だから、こだわりがなければミルクにしたほうがよい」と、アドバイスを受け、ミルク中心にすることに決めました。

一日ずっとつきっきりなのは家でも一緒ですが、慣れない病院の狭い個室で慣れない鼻吸引もしなくてはいけません。体を休める暇もなく娘の看病をしてくれた妻に感謝。

妻曰く、くわえて地味につらかったのは「乾燥」だそうです。祖父が気を利かせて用意しようとしてくれたミニ加湿器は、院内感染のリスクがあるため全力でNGと言われました。結果、妻の喉もガラガラに。
 

妻メモ「体調改善しつつあるけど、まだ鼻水(ドロドロ)がつまるとくるしそう。がんばれ娘。」

献身的な妻の付き添いのおかげで、娘の体調が良くなってきたところでRSウイルスにかかった子ばかりがいる相部屋へ。個室を使う子が入院することになったためだそうです。

お互い様ですが、この相部屋がつらかった。

RSウイルスで入院する子は基本的には初感染の月齢が低い赤ちゃんです。睡眠サイクルが決まっていなくてちょっとした物音で起きてしまう赤ちゃん数人が同じ部屋にいることを想像してください。一人が泣き出すとそこは戦場に…。

退院までの数日は相部屋で過ごすことになりました。
 

一時的な出費にあせる

f:id:tyoro_ge:20151024123011j:plain 約40万也

そういったドタバタの中、当然ですがお金の説明も受けます。もっとも娘が気になって上の空でしたが。

乳幼児の医療費は無料なので戻ってくるお金なのですが、娘はまだ保険証がありませんから一時的といえど想定外の金額を支払うことになりました。

保証金で10万円を先払いし、後日差額約30万円を支払い。合計約40万円の支払いです。

最終的に自己負担した金額は、ありがたいことに娘と妻のアメニティ代金の3千円程度だったので一安心でしたが、結構あせりました。
 

無事退院

妻メモ「寝言が怪獣っぽい声でかわいそう。でも、娘退院!よかった。」

3日目に点滴が外れ、無事5日目に退院となりました。といっても完治したわけではなく、家でも鼻水の吸引などしばらくドタバタが続きましたがその当たりの話は後日まとめてみようと思います。

それにしても、無事に治まって本当に良かった。
 

まとめ

後半にドタバタをまとめましたが、前半のようなことを知っていればもう少し落ち着いて的確な対応が出来たかもしれません。

また、前述しましたが、大人は鼻風邪かな?と思ってRSウイルスにかかっている場合もあるそうです。例年、年末にかけてRSウイルスが流行します。特に鼻風邪などの自覚症状がある人は極力近づかないなど、乳幼児に辛い思いをさせないように意識していたほうが良いかもしれませんね。
 
退院後に家で苦労した鼻水の吸引については、こちらの記事でまとめています。

tyoro-ge.hatenablog.com

はてなブックマーク互助会の可視化

はてなブックマーク互助会のなんちゃって可視化を試みた話。

可視化してみた!といっても、プログラミング、可視化、まったくの門外漢がネットを調べながらやってみた…なので、素人のお絵かきレベルだと思って温かい目で見てください。

きっかけ

最近、はてなブックマークのホットエントリーを眺めていると「互助会」という言葉を目にするようになった。ブログの管理者同士がお互いの記事をブックマークし合う行為のことを指していて、はてなユーザーの間で問題視されているようだ。

しかし、相互ブックマークの目的を客観的に断定するのは難しいと思う。

はてなブックマークが3ユーザー以上になって新着エントリーに入り、そこから多くの人の目に触れるようになりブックマークが増え、ホットエントリーに入ってアクセスが増える。これは結果であって、相互ブックマークの元々の目的はブログ同士のコミュニケーションだったと言われれば、第三者がそれを否定するのは難しい。

客観的な情報が提示されればやっぱりおかしくない?と外野からのつっこみも入れやすいが、そういったユーザーの問題意識を全体の仕組みの中へどう反映させるかは、いずれにせよはてな次第となる。

azanaerunawano5to4.hatenablog.com

であれば、個人ごとにフィルタリングするなどして対応するのが健全なのかもしれない。

topisyu.hatenablog.com

ただ、これは互助あれも互助と感覚的に除外していった結果、どくさいスイッチのごとく誰もいなくなってしまってはしょうがないので、やはり客観的に判断できる情報が可視化されているとうれしい。

そこで、はてなブックマーク互助会の可視化できないか試みた。
 
 

可視化の定義

次の定義とする。

f:id:tyoro_ge:20151012185526p:plain

データの収集は次の流れで行った。

  1. 調査対象のブログを設定
  2. 調査対象のブログの記事をブックマークした先着10名のはてなブックマークユーザーを取得
  3. そのうちはてなブログを運営しているユーザーを取得(①)
  4. ①のユーザーのブックマーク直近100件を取得
  5. ①のサイトの直近記事30件の平均被ブックマーク数を取得
  6. 上記をもとに定義の設定で描画する

10記事だとか10名だとか妥当な基準があるわけではない。まずは互助の傾向が見えるか試してみたいのでとりあえず適当に決めている。
 

はてなブログホットエントリーを可視化

はじめに、はてなブログホットエントリーにエントリーされている記事を起点に上記の定義に沿って可視化を行った。

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こういったネットワーク分析(に適切な内容なのかわからないが)をする場合、コニュニティを検出する手法があるらしいが、理解するのに10年近くかかりそうなので次の機会にするとして、視覚的なあたりをつけて互助っぽいところを掘り下げてみる。

ざっくり、大きな○が平均被ブックマーク数80前後、中くらいが30前後、小さいのが10前後。赤色の線が多い付近はブックマークによるコミュニケーションが盛んなところ、青色付近はかなり濃密なコミュニケーションをしているところ、といった感じでチェック、その結果、次の2つの箇所に注目した。

  1. 目立つのは左側にある青色の線が密集した付近。ここはとても互助い。この中から1ブログを起点に可視化してみる。

  2. 真ん中の大きな○が集まり赤色の線が飛び交っている付近。ここは互助とは言いがたいが、ブログ間のコミュニケーションが盛んなように見える。赤色のやり取りが多いブログをいくつかピックアップして可視化してみる。

 

互助いコミュニティの例

上で上げた1について。左側に位置する青色の線が密集した付近のうち、1ブログを起点に定義の手順で可視化を行った。起点としたブログのノードを黄色にしている。

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おおよそ8ブログで相互にブックマークをしていることが見て取れる。記事を投稿すれば最大8つの被ブックマークが得られ、その結果、平均被ブックマーク数が安定しているようにみえる。

これを互助とみなすかどうかは個人の判断によるが、これらの記事がホットエントリーに入ってくる仕組みが健全だとは思えない(はてなブックマークのホットエントリーを見る1ユーザーの感想です)。
 

大きなコミュニティの例

上で上げた2について。真ん中の赤色の線が飛び交っている付近から1ブログを選び、定義の手順で可視化を行った。起点としたブログのノードを黄色にしている。

f:id:tyoro_ge:20151013174945j:plain

上の互助いコミュニティに比べると規模が大きい。青色の線は少ないが、濃い赤色の線が多くはてなブックマークによるコミュニケーションが盛んなように見える。

また、平均被ブックマーク数が大きいブログが多く、それらのブログを中心にコミュニティが形成されているように見える。

平均被ブックマーク数は大きいブログはある程度内容が伴っていると思われるが、このコミュニティによってブーストしているようにも感じる。これを互助ととるかはなかなか難しい。

もちろんホットエントリーに入ってくるブログがすべてこういうコミュニティに属しているわけではなく、例えば次のようなパターンもある。

f:id:tyoro_ge:20151013175714j:plain

黄色のノードはホットエントリーから選んだ1ブログだが、相互にブックマークしている他ブログが少なく、はてなブックマークを介したブログ間のコミュニケーションはあまり行っていないように見える。
 

さらに大きなコミュニティの例

最後に、ホットエントリーの可視化から、はてなブックマークによるコミュニケーションが多くしているように見えるブログを10ピックアップ。それらを起点に定義に沿って可視化をした。

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239ブログが抽出された。これらを互助会とみなすかどうかは人それぞれだが、青色の線や濃い赤色が飛び交っており、非常に濃厚なブックマークコミュニケーションが行われているのは間違いない。

中には内容がしっかりしていて(個人の感想です)平均被ブックマーク数が大きいブログもいくつかある。はてなの運営が仕組みを替えないのであれば、今後これらのブログがホットエントリーに頻繁に入ってくることが考えられる。上で上げたようなはてなブックマークコミュニケーションの少ないブログは相対的にホットエントリーに入りづらくなるだろう。

また、青色の線や濃い赤いの線が集まるコニュニティの中心となるブログも把握できる。このはてなブックマークコミュニティで濃厚なブッコミ(ブックマークコミュニケーション)をしたい方は、中心に位置するブログユーザーへアクセスするのが最短かもしれない。

delete-all.hatenablog.com
 

まとめ

というわけで、なんとなく互助会と言えそうなコミュニティと互助会に近い巨大なコミュニティが存在することがわかった。

冒頭で書いたとおりなんちゃって可視化なので、この内容が何かの意思決定や良し悪しを決めるものではないけれど、一応、個人が互助会フィルタリングする際の判断材料として使うこともできそうだ。めんどくさいのそんなことしないが。

また、前述したとおり、これらのブログからホットエントリーが頻出する状態を良いとするかどうかははてな次第だが、個人的にははてなブックマークのホットエントリーに求めるものとはちょっと違うかなぁと感じている。まぁ個人のたわごとなのでそんなのどうでもいいのだけれど。

ちなみに、この辺りの話に触れそうな記事があったので楽しみ。

はてなブックマークやPressoなどで提供する情報は、いわゆる『ニュース』になる前のものが比較的多いと思います。感度が高く、ある分野の情報を熱心に集めているユーザーが発見したインターネット上の情報(URL)が取り上げられるので、結果としてニュースを扱っていることになります

2ちゃんヤフーと対極 「はてな」のまったり感

はてなはどんなテクノロジーを使い、ユーザーコミュニティーとどう向き合おうとしているのか。次回以降詳しく見ていこう。

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余談。一連の作業はRとCytoscapeを使ってみました。ツールとして使った程度で本来の使い方にはなっていないけれど、プログラミングなんてまともにできない私でもそれっぽいアウトプットが出せるのにビビった。なんて便利な世の中なんだろう。