夏にノスタルジー映画を観たくなるわけとその喪失感から抜け出す方法
夏は成長の季節
帰省帰りの新幹線。2歳半になる娘が「ヒィン…」と消え入りそうな声で泣き出した。どうしたの?と聞いたら、じじばばとの三日間が楽しくてお別れが悲しくなってしまったらしい。こんな泣き方が初めてだったので、ビックリして妻と顔を見合わせてしまった。
やはり夏は成長の季節なのだと思う。子どもは夏の終わりとともに成長する。
こういった子どもの頃の夏を思い出そうとすると、なんだか懐かしいような物悲しいような気持ちになる。
このノスタルジーな気持ちを引き起こす一因は、子供の頃の成長にあると思う。時間的に戻れないだけでなく、成長によってある節目を飛び越えてしまって、もう戻れない。だからこそ懐かしいけれど物悲しい。
やかましい蝉の声やむわっとした草木のにおい、じりじりとした日差し、情景が五感にはっきりと残る夏は、もう戻れない頃のできごとをより一層際立てる。
というわけで、夏といえば成長の季節であり、子どもの成長を描いた映画やドラマを観て、自分の子どもの頃を思い出してノスタルジーに浸るにはもってこいの季節でもある、というのが私の意見。
ただ、浸りすぎてあの頃は良かった的な喪失感が残るのが難点だったりする。
ノスタルジーはいいもの?
ノスタルジーは、17世紀の終わりにスイスのヨハネス・ホウファーという医学生がつくった概念であり、「帰郷」を意味する"nostos"と「傷心」を意味する"algos"から2つのギリシャ語からノスタルジア(nostalgia)と名付けた。はじめはスイス人固有の症状と思われていた。……などの豆知識は下のTED動画で知ることが出来る。
紆余曲折を経て、いまのところノスタルジーはいいものであるという科学的な知見が得られているらしい。
喪失感や悲壮感などが交錯した複雑な感情状態にもかかわらず、ノスタルジアはすべての人を否定的な気分にするわけではありません。一人ひとりが個人的に重要で意味のある経験を思い出し、ほかの人たちと共有することでノスタルジアは心理的に幸福感を高めることができる
そして、この知見をもとに、マーケティング的にいけるじゃんということで、ノスタルジー映画が量産されているわけだ。
喪失感をひっくりかえす言葉
でも、ノスタルジーがいいものだと言われても、あの懐かしい経験に対する喪失感はいかんともしがたい。ノスタルジーに限らず、終わってしまって悲しい、という感情をどう前向きに変換すればいいんだろうか。
私はその方法をブレイキング・バッドに出ていたブライアン・クランストンに教わった。
羞恥心で喪失感を上塗りしろ、荒野で白ブリーフがもってこいだ!とかそういうのではなくて、次の言葉を反芻するだけだ。
「Don’t cry because it’s over, smile because it happened」
ブレイキング・バッドの最終シーズンフィナーレにさしかかる頃、番組終了に悲しむファンに向けてブライアン・クランストンが言葉だ。元は絵本作家のDrスースの言葉らしい。
「終わってしまったからといって泣かないで、経験できたことを喜ぼう」
ノスタルジーに引っ張られ過ぎそうな時は、このフレーズを思い出すと視点が今の自分に引き戻される。あの経験を活かそう!とか、あの経験があって今の自分がある!とか、元気がでてくる。シンプルだけれど自分にとっては強力な言葉だ。
そんなわけで夏といえばノスタルジー映画
そんなわけで、夏はノスタルジーを喚起する映画を観よう!
やっぱりスタンド・バイ・ミーはかかせない。少年たちの苦悩と成長を描いているし、大人になった主人公がもう戻れない12歳の頃の夏を思い起こすという形式をとっている。それに季節そのものも夏の終わりを描いている。80年代文化がドンピシャではない私にとって、あの懐かしの時代の空気感、というノスタルジーはないけれど、子どもの成長体験を思い起こすノスタルジーがたっぷりつまった映画だ。
一番好きなシーンは、主人公のゴーディーが早朝の森の中で鹿と見つめ合うシーン。ゴーディーは、その出来事を仲間たちに敢えて話さずに自分だけの秘密とすることにしていた。子供の頃は、夏の早朝にこういう静かだけれど神秘的とも言える瞬間をいくつも体験していた気がする。その瞬間はなかなか言葉では伝えられないし、それを敢えて秘めておく、というのが少し大人になったような気がした。
次に少年たちの冒険といえば、腹踊りやピアノでいろいろ発動するピタゴラスイッチ映画、グーニーズをはずせない。
自転車ならどこまでも行ける感、仲間とのワイガヤ感、冒険的な子どもの成長をがたっぷりつまっている。スタンド・バイ・ミーのような深さはないけれど、こういうノスタルジーもある。
グーニーズは他作品にも出ていた出演者が多く、同時期に観た映画が連鎖的に思い出されて、単純な懐かしさという意味でも2度3度も美味しい。
マウスは、スタンド・バイ・ミーやグレムリンに出ていたし、データはインディ・ジョーンズ 魔宮の伝説に出ていた。ちょっと観た時期はずれるけど、フラッテリー一家のママは鬼ママを殺せで観ておお!となった。かなりしばらくして、マイキーはロード・オブ・ザ・リングでおおお!となったし、幼女の自転車を奪い去って激走した兄ちゃんに至っては売れっ子になって度々、グーニーズの引き出しを開けるトリガーになっている。
もう一つ、外せないのがE・T。
未知との遭遇、大人に内緒で何かをやり遂げる達成感、子供の頃の想像力や行動力を思い起こさせる映画だ。
ところで、久しぶりにE・Tを観てとんでもない記憶違いをしていたことに気づいた。ここ数十年の間、E・T的なノリになった時、上のポスターにある通り指を突き出してこう言い続けていた。
「E・T ゴーホーム」
実際はそのセリフは全然違うシーンで使われてるし、指を合わせてるのも友好だとか意思疎通のためでなくて、傷をちゃちゃっと治すシーンだった。まじゴーホームしたい気分になった。羞恥心で喪失感は上塗りできるようだ。
ストレンジャーシングス
さて、ノスタルジーに浸りたい、というときに上で挙げた3作品が真っ先に浮かぶけど、他にもないだろうか。そんな感じで探していると2016年に大ブームになっていた「ストレンジャーシングス」という海外ドラマを見つけた。
ざっくり言うと、子どもたちが未知の存在と出会い、探しものをみつけに線路を歩き、まぁいろいろあって、自転車で爆走、そんなドラマだ。
E・Tをベースにグーニーズを和えてスタンド・バイ・ミーを少々ふりかけた感じで、そこに、スティーブン・キングのホラーっぽさを添えて、エイリアン的なSFホラーも少々、それとシャイニングとかポルターガイストとか、まぁ、80年代あたりの要素をてんこ盛りで添えて、某麻呂さん風に言うと、80年代オマージュの宝箱やー、という仕上がりになっている。
でも、ここはあのオマージュね、と思ってリラックスしてみてるとハッ!とするシーンが多々あるし、単なるオマージュのごった煮ではなくて、新しいテイストに仕上がっている名作だと思う(ブームに乗り遅れて視聴して今更だけど)。
ノスタルジーで終わらない良さ
観終わって、ストレンジャーシングスが単なるノスタルジードラマではない、と思った一番の理由は、グーニーズやスタンドバイミーのように少年たちだけのストーリーになっていないところだ。
ストレンジャーシングスは、主人公である少年たち、主人公の姉たち、大人たち、大きく3つのストーリーが混じり合ってが進む。
メインとなるのは少年たちだけど、私はいつの間にか大人たちのストーリーに最も手に汗を握っていた。今現在の自分の視点、つまり親の視点に強く共感を持ったんだろう。
これは私なりの解釈だが、ストレンジャーシングスは、視聴者の子供時分の成長体験を呼び起こすことでノスタルジードラマを成立させているだけでなく(もちろん80年代文化がドンピシャな人には純粋な懐かしさも効いている)、3つの世代のストーリーを絡ませ、親の視点へステップアップさせることで、ノスタルジーに浸らせすぎない現実感のある余韻を与える、そういった考えが入っているのではないかと思う。
私にとっては、ブライアン・クランストンの言葉がなくとも喪失感を払拭できるノスタルジー作品、とも言える。
夏にノスタルジーはいいけど、観たあと切ない気持ちを引きずっちゃうんだよね、なんて人にはうってつけの作品、観てみてはいかがでしょうか。
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お出かけの必需品がたっぷり入った2歳児のカバンの中身
2歳8ヶ月になる娘。お出かけの時に、親がカバンを背負うのをみて、私もー!と自分のカバンを持っていくと言い出します。
だいたい後半は親が持つか、娘ごと親が背負うことになるので、ある時から多少重くなってもいいやと、わりと実用的なものも入れるようにしています。そんな娘のカバンの中身をご紹介。
夏は、SKIP HOPのハチさんリュックが愛用品です。ハーネス付きですがまだ未使用。
ここに何が入っているかというと、こちら。
結構入ります。親が入れたものと、いつの間にか娘が入れたものが混在。除菌ティッシュとか実用品が多い感じです。
おやつは必須ですね。最近は、えびせんとミレービスケットという渋いセレクトが常連です。どちらも素朴ながらもハマってしまう絶妙な美味しさ、スキを見て私もよくつまんでます(見つかって娘に怒られる)。
袋留めにはなぜか南こうせつさんのクリップを愛用。たまにマスキングテープを使って留めてます。
夏の虫除け対策は、スプレーだけでなく虫よけシールを使っています。最近の虫除け用シールはキャラクター物が沢山あって、娘のお気に入りはディズニーお姫様シリーズ。もしものときの絆創膏もキャラクターものが盛りだくさんですが、娘は定番のアンパンマンをセレクト。
電車とかの待ち時間対策その1はシール。買ったシールは「キングジム オトナのシールコレクション」にまとめていて、お出かけの時は使いたいシールを貼った「もちあるき帖」をカバンにいれています。
待ち時間対策その2。和歌山のアドベンチャーワールドに行った時にゲットしたメモ帳と動物カード(キリン被りあり)。気を紛らわせたいとき、旅行の思い出話と動物話のトリガーとして活用。
待ち時間対策その3。娘の謎セレクト。雑誌のおまけのマジックハンド?とディズニーランドで買ったバルーンの部品とドコモショップでもらったポインコなど。腕輪は妻が小さい頃遊んでいたおもちゃらしい。
こうやって遊ぶ。
太宰府天満宮で買ってきた巾着袋は、娘の力でも簡単に開けられるし、手をスッと入れられるので使い勝手がとてもよいです。
巾着の中身は待ち時間対策の鉄板、お気に入りの人形たち。プリキュアのことはよくわかっていないのでお姉さんのやつ、と呼んでいる。
一番のお気に入りはペネロペの指人形なのだけど、外出先の衆人環視のもと指にペネロペをはめて役になりきるのはお父さんわりとつらい。それと、縁日でゲットしたスーパーボールを追いかけるのもわりとつらい。
ということで、娘のカバンの中身でした。水筒とか替えオムツとか大物は親のリュックに入っていますが、1日のおでかけの必需品が一通り入った実用性重視なカバンの中身です。
紹介した愛用品はこちら。興味がある方はどうぞー。
SKIP HOP アニマル・ハーネス/ビー 【キッズ用リュック】 BGSH212205
- 出版社/メーカー: SKIP HOP
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キングジム オトナのシールコレクション(シートシール用) 赤 2980アカ
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今週のお題「カバンの中身」
小諸市動物園でペンギンの流しアジを観てきた
先日、2歳半の娘を連れて実家の長野へ帰省しました。そのとき娘を連れて行こう!と決めていた場所が、小諸市の懐古園にある小諸市動物園です。
行こうと思ったのは……ペンギンの流しアジを観るためなのです!ペンギンが流しそうめんならぬ流しアジをするところを観たかったのです!
懐古園の中にある小諸市動物園
「こもろし」は並び替えると「もろこし」だね、と娘に教えてあげました
ここ懐古園は、実家から車で15分、子どもの頃よく連れて行ってもらった昔懐かしいまさに懐古な園なのですが、うん十年ぶりの来園。あれ?こんなんだっけか?という場所がちらほら。
たしか象がいたような、油断するとう○ちを投げつけてくるチンパンジーもいたような。両親の時代の記憶(何回も繰り返し聞かされた昔話)と私の時代の記憶がごっちゃになります。
入園してすぐのエリア
ちなみに小諸市動物園は私の父母どころか、更に前の世代から親しまれている歴史のある動物園なのです。
小諸城址懐古園内にある。設立は1926年(大正15年)と長野県最古で、明治15年の上野動物園(東京)、大正4年の大阪市天王寺動物園(大阪)、大正7年の東山動物園(名古屋)などに次ぎ、小規模ながら非常に古い歴史のある動物園である。
唯一記憶どおりだった人間檻、一瞬何かの記憶の扉が開きかけた
飼育されている動物は80種類程度だそうで、鳥類が多い印象です。
なかなか羽根を広げてくれない孔雀、バズーカのようなカメラを抱えた人が朝来ないとだめだよーと話していた、そうなの?
目がとてもかわいいフクロウを間近で観察
左手側は崖になっていてその先に千曲川が流れています
貸し切り状態のライオン、怖いと抱きつく孫娘にじいちゃんは満足気
こじんまりとしていますが、2歳半の娘にとってはちょうどいい大きさのようです。というか、真夏に抱っこを強いられる大人にとってはありがたい大きさでした。
流しアジはじまりました
一通り動物を見終わると流しアジが始まる時間。ペンギンエリアの方へ向かいます。
すでに人だかりができていた
お盆の前の週末ということもあってか、この動物園の大きさにしてみるとかなりの人数。これを都内近郊の動物園でやったらとんでもない人だかりになるんだろうね、と妻。そのとおりだなぁ。
夏限定のイベント、流しアジは2015年から数えて3回目だそうで、飼育員さんはもちろんペンギンたちも滞りなく流しアジ体制に入りました。
隙間からのぞく
はじめは後列でしっかり観られなかったんですが、飼育員さんが気をきかせてくれて前列と後列を入替えてくれました。気配りがありがたい。
さて、流しアジがはじまりました。
アジ待ちのみなさん、ご当地マンホールの上に集まるのがおつな感じ
飼育員さんが上流からアジを流してそれをペンギンが食べる、いたってシンプルなイベントですが、これが盛り上がるんです。
まつ
きた
ズバッ
ペンギンは陸上でも目が利くんでしょうか。
ペンギンの視力は、いい調べ方がないので、これまで研究された例はほとんどありません。イルカやアザラシでは何かが 見えるとボタンをおすようにトレーニングされた個体をつかって視力や聴力が調べられています。ペンギンでもそういうトレーニングができれば も>っと研究が進むと思います。
かなりの速さでサーッと流れるアジをいとも簡単にキャッチしているので、視力は良さそうに思えます。どうなんでしょう。
次は団体さんに1匹のアジが流れてきました。
果たして…
シュバッ
うおおおお
集団のときは、奪われないようにすぐさま外に持ち出して走りながら一飲。観ている人たちがあーとった、食べちゃった、と湧きます。
そして、しばらくすると地の利と体の大きさを活かしたペンギンが登場。
上流ペンギン「ほっ」
中流ペンギン「まぢかぁ」
下流ペンギン「絶対こないわ、これ」
小さいペンギンはなすすべなし。自然界でも大きい個体が有利なんだろうなぁ、と思わせる展開に。
そう、流しアジは自然界の厳しさをまざまざとみせつけるイベントだったのです(ものすごい主観)。
それと、このイベントのポイントは、ペンギンとの近さ。
近い!
娘はじっくり観察するタイプなので、流しアジをふくめ、間近で動物をじっくりと観ることができて、とてもよい経験ができたと思います。
夏らしいイベントを堪能することができました、大満足。
小諸市動物園の状況
ここからは少し真面目なお話。
動物に行って気になったことが一つ。職員さんが少ないなぁ、とうことでした。行っている間に観たのはおそらく、流しアジのときに見た二人だけだったかも。このあたりの事情を少し調べてみました。
始めに目に入ったのはこの記事。
施設の古びた印象を少しでも拭おうと、正規職員1人に臨時職員4人という数少ない飼育員たちが、壁のペンキ塗りや園内の看板作りに汗を流している。「どこかに頼むと大きなお金になってしまうので、自分たちでやっています。予算が決まっているので、動物たちの栄養面や衛生面に優先して(費用を)かけられるように。(コンクリート床の補修のような)大きな工事となると、市役所で決めていただくことになる。希望は出すけど、なかなか難しいみたいですね」
正規職員1人臨時職員4人!そりゃ見かけないわけです。
手作りの動物紹介
がぜん気になってきたので、予算の観点でもう少し調べると、2014年に行われた「小諸市動物園を考える」というシンポジウムの様子がまとめられた報告書をみつけました。報告書の後半に掲載されているパネルディスカッションの抄録が具体的で素人にもわかりやすかったので少し抜粋してみます。
全てにおいて苦しい状況である。余所の動物園と違ってうちは独立採算で運営しており、入場料・駐車場料金・遊園地の乗り物代ですべての経営を賄っている。(省略)どこかを削らないと新しい予算をつけられない。そうした中で、削ってきたのが人件費であった。
小諸市動物園は特別会計であり、これは住民の血税から運営費を出すのではなく、利用者がそれぞれ受益者負担で料金をしはらえば良い施設という発想。
つまり、小諸市動物園は「市立」ではあるものの、税金で運営はしていないので、入場料などで稼がなければならない、というわけです。
チケットは大人1人300円
シンポジウムの報告書では、小諸市動物園の現状の打開策の1つとして「メディア戦略」があげられていましたが、ペンギンの流しアジはそれがうまく行った事例のひとつなのかもしれません。実際私も行ってるし。
でも、一時的な話題による観光客だけではやはり厳しいのだと思います。だいたい東京方面からの観光客は、流しアジの上流に居座った大食いのペンギンのごとく、軽井沢に喰われてしまって、その先の小諸にはなかなか来てくれません。
流しアジのように全国区の注目を浴びる→一時的にでも観光客が集まって小諸市動物園に活気がでる→近隣市民の注目が集まる→市民と連携した企画を実施→継続的に市民が通ってくれるようになる、というのがいい流れなのかなぁ。
せめてその流れにささやかならも貢献できるように帰省した時には、娘を連れて遊びに行くようにしたいと思います。今年はまだ娘が小さいから断念しましたが、来年はナイトズーに行けたらいいなぁ。
【ナイトズー当日受付のお知らせ】
— 小諸市動物園【公式】 (@komorozoo) 2017年8月4日
明日開催の今年一回目のナイトズーですが、まだ空きがあります!
夜のお散歩がてら、動物たちに会いに来ませんか?
ぜひご参加をお待ちしております♪
写真は昨日のムササビ滑空練習の様子です!!
スタッフみんなで練習しました😊#ナイトズー #ムササビ pic.twitter.com/45gngkWPiz
小諸市動物園の関連情報
今年(2017年)の流しアジは「7月15日(土)~8月27日(日)までの毎週土・日・祝日 11時30分 ~ 11時45分」に開催中。
わが家の子育て写真管理(Synology+Lightroom+Google限定シェアコミュニティ+外付けHDD+Amazonプライムフォト)
子育てとともにたまっていく写真をこう管理しているよ!という記事を読みました。
わが家も似た考え方で娘の写真を中心に管理をしていますが、利用してるサービスやソフトに違いがあってとても参考になりました。また、記事についたブックマークにも私はこうしてるよ!といったコメントがあってこちらも刺激になりました。
こうなると、もっと他の方の事例を知りたくなりますよね。ということで、呼び水になればと、わが家のしくみを紹介してみようと思います。
やりたかったこと
ざっくりいうと、写真の一元管理、娘の成長を家族で共有、負担のかからないバックアップ、この3つを実現したくて、今のしくみで写真管理をするようになりました。
写真の一元管理
写真は増えるが、どこにあるんだかバラバラでわからない。娘が生まれてから飛躍的に写真が増えてきたということもありますが、写真を撮る媒体も増えてきて、せっかく撮った写真を見返す機会が減っていました。
例えば、私のデジカメ、スマホ(android)、妻のスマホ(iphone)、保育園の販売写真(物理)などなど、これらの写真がバラバラに保管されていたわけです。
まずはこれらの写真を一箇所にまとめて管理をしたい!というのが1つめのやりたかったことでした。
家族で共有
1ヶ月、3ヶ月、1年前の娘ってどうだったっけ?おおよそ言い当てることはできますが、成長の早い乳幼児期、親の記憶だけでは意外と思い違いがあるものです。
そんな時に、写真を見返せばはっきりと娘の成長に気づくことができますし、日々一緒に過ごすことができない遠方の祖父母とも同じイメージで娘の成長を共有することができます。
妻と娘の成長を見返すきっかけを作りたい。実家のじいちゃんばあちゃんに孫娘の成長をみてもらいたい。これが、2つめにやりたかったことです。というか、一番の目的がこれですね。そのためには写真の一元管理が必要なのです。
負担のかからないバックアップ
HDDは壊れるもの、手作業はいずれやらなくなる(特に私)、この2つの事実は変えられないので、できるかぎり多重化してバックアップをしてかつ自動化したい、というのが3つめのやりたかったことでした。
やりたかったことを実現するしくみ
ざっくりいうと、NAS(Synology)と写真管理ソフト(Adobe Lightroom)で一元管理して、写真共有サービス(Google+の限定シェアコミュニティ)で共有、ローカルUSBHDDとAmazonプライムフォトへバックアップ、ということをしています。
①Synologyへためて、Lightroomで一元管理
Synologyへためる
2年ほど前に購入したSynology DS215J
NASは、Synologyを選択しました。複数の媒体で撮った写真をここにガンガンアップロードしています。
HDDは別途購入なので、2TBのHDDを2本買ってRAID1に設定、実際に使えるサイズが約1.8TBという状態で運用を開始しました*1。この2年間でシステムアップデート以外での停止はなし、安定して稼働してくれています。
まだ容量には余裕があるかな…?
ちなみにNASの選択肢は、Synology以外にQNapとNETGEARがありました。Synologyを選んだ決め手は、android,iosからNASへのアップロード手段がアプリで用意されていること、連携するクラウドが多いこと*2だった記憶があります。
さて、ここにどうやってアップロードして管理しているかというと次の3つの方法を使っています。
- デジカメ
- PCにSDカードをさして、Adobe Lightroomから「写真を新しい場所にコピーしてカタログに追加」でSynologyへアップロード
- スマホ(android,iphone)
- スマホでSynology専用アプリDSphotoを立ち上げて画像バックアップでSynologyへアップロード
- Lightroom でスマホ写真をアップロードしたフォルダを選択して「写真を移動せずにカタログに追加」
- 物理写真
- Scansnapで写真をスキャンしてSynologyへアップロード
- Lightroom でスキャンした写真をアップロードしたフォルダを選択して「写真を移動せずにカタログに追加」
どれも手動ですが、スキャン以外はポチポチして放置すればいいだけなので週末に思い立ったときにながらでやっている感じです。
Synology DiskStation DS216j デュアルコアCPU 2ベイNASキット DTCP-IP対応可 CS6426
- 出版社/メーカー: Synology
- 発売日: 2016/03/10
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Lightroomで管理
上の手順で「・・・カタログに追加」でやっているのは、写真管理ソフトLightroomで写真を管理するためです。
Lightroomの画面。この2年でアップロードした写真は約3万枚でした。
いろいろ調べた結果、写真の一元管理をするためには、カタログ機能が欠かせないだろう、と判断してLightroomを選びました。
写真がシステム上のどこにあるかへの参照
写真を処理する方法に関する指示
写真を検索したり、整理したりするために役立つ、写真に適用するレーティングやキーワードなどのメタデータ
カタログに追加してしまえば、写真の物理的な配置先を意識しなくていいというのはわかりやすいです。今後、2台目以降のNASを追加した時に一層ありがたさを感じるのではないでしょうか。
また、下手の横好きレベルで多少は写真の編集をしたいので、加工の過程を残せて、ああだこうだできるのは便利です。
それと、あとあと見返すことがあるので気に入った写真に★3つ!などメタデータを加えられるのも助かります。
便利なんですが問題はお値段。Adobe Creative Cloudフォトプランで月額980円也。でも、最初は高いかと思いましたが、この2年程の利用状況だとまぁ払ってもいいかなという印象です(Adobeの術中にはまっている感あり)。Amazonなどで年間コードなどが30パーセントオフで売っていることもあるので要チェックするようにしています。
Adobe Creative Cloud フォトプラン(Photoshop+Lightroom) 2017年版 |12か月版|オンラインコード版
- 出版社/メーカー: アドビシステムズ
- 発売日: 2014/08/04
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②Lightroomで編集してGoogle+限定シェアコミュニティで共有
Synologyで一元管理している写真を自動的にまるっとクラウドの共有サービスへアップ、という方法も考えましたが、3つの理由であえて手作業をいれることにしました。
- 共有しないほうがいい写真もある
- 半裸で横たわる父のお腹の上で全裸で踊る娘、こういう写真を祖父母と共有したいかどうかは人それぞれですが、撮った写真をなんでもかんでも家族で共有したいわけではないので、手作業でフィルタリングは必要です。
- YearAlbum用の写真をピックアップしておきたい
- 1歳おきに作っているアルバム(富士フイルムのYearAlbum)を作る時に数万枚の写真をまた見直すのは骨が折れますから、共有する時に候補写真に目印をつけておくのが理想的です。
- どんなときの写真かなど、コメントを添えて共有したい
- 「旅行」や「庭いじり」など、特定の単位でコメントを添えて共有した方が写真のみより伝わることが多いはずです。
手作業ということは、つまり、私が共有作業をしないと家族が写真を見れないしくみになっています。
でも、今のところこれが意外と良くて、孫娘の写真をみたいという祖父母の声がモチベーションになるので、しくみが形骸化せずにうまくまわるんです。
もっと娘のいろんな写真をとって成長を見てもらいたいと思うようになりましたし、それによって娘の仕草や表情をさらに観察するようになってきました。娘の成長を見たい、という目的には今のところ共有に一手間かけることが欠かせないのです。
Lightroomで共有したい写真をまとめて書き出す
Lightroomにはコレクションという論理的なグループが作れる機能があります。共有したいできごとをコレクション名にしてそこに共有したい写真をいれる、ということをやっています。
ふすまのすき間を果敢に通り抜けようとしていた様子をひとまとめにした「すき間」コレクション
コレクションができたら、ファイル形式やサイズなどを指定して特定のフォルダへ書き出します。この時の書き出し先をGooglePhotoのバックアップ機能が監視をしていて、逐次GooglePhotoへアップロードする、という流れになっています。
Googleの限定シェアコミュニティで共有
ここでがっかりポイントが1つ。GooglePhotoはフォルダごとアップロードはしてくれないので、アップロードした写真をGooglePhoto上でアルバムとしてまとめ直す必要があります。
アルバムを作ったら、共有先をGoogle+の限定シェアコミュニティにして共有します。あまり聞き慣れない「限定シェアコミュニティ」とは、Google+にあるコミュニティ機能を特定の人だけがアクセスできる設定にして利用する、というだけです。サービスってよりはこういう使い方もあるよ、という範疇ですね。
japan.googleblog.com
はじめは、GooglePhotoからの直接共有しようかと考えましたが、次の2点を考慮して限定シェアコミュニティを選びました。
- GooglePhotoからだと複数の共有先を選ぶ手間と間違えるリスクがある
- コミュニティ機能は、コミュニティのメンバー設定さえすませば、共有先にそのコミュニティを指定するだけ
- GooglePhotoはできることが多いので親が迷う&誤操作するかもしれない
- コミュニティ機能は、投稿されたアルバムをみる、とう動線さえ説明すればよい
ちなみに祖父母へはすべてセッティング済みのタブレットをプレゼントしていて、ここをクリックしたら孫娘の写真をみることができるよ、とだけ理解してもらっています。年に1回の帰省のときにメンテナンスするようにしていますが、今のところ問題なく使えているようです。
プレゼントしたタブレットは孫娘専用タブレットとして、週末恒例のテレビ電話としても活躍しています
あとは、1年間のベスト写真をまとめてアルバムを作っています。これまた、いろいろなサービスがありますが、今のところはキャンペーンで安くなっているとき*3をねらって富士フイルムのYearAlbumを使っています。
アルバム作成用のソフトが使いづらいのはマイナスですが、現物の仕上がりは素晴らしいのでリピートしてもいいかな、という感じ。
③外付けUSBHDDとAmazonプライムフォトへ自動バックアップ
バックアップ先は、Synologyに外付けしたUSBHDDとAmazonプライムフォトの2箇所に行っています。どちらもSynologyで提供されているバックアップソフトを利用して、自動化しています。
USBHDDへのバックアップ
Synologyに外付けのUSBHDDを接続して、これまたSynologyが提供しているバックアップソフトHyper Backupを使ってバックアップをしています。
どのフォルダをバックアップとるか、いつバックアップを実行するかと、何世代管理するか、を考えて設定するだけであとは自動的にバックアップをとってくれます。
私は週1回フルバックアップで世代管理不要、で十分という考え方で設定をしました。アップロードと共有作業を週末によくやるので明けて月曜日の深夜3時にバックアップを実行する設定にしています。なので、なにかあって復旧すると直近の月曜深夜3時の状態に戻る、はずです。
ちなみに、Hyper Backupは都度フルバックアップではなく初回以降は増分バックアップをしているそうです。
Hyper Backup にはブロックレベル増分バックアップ機能が備わっており、初回のバックアップ以降は、ファイル全体をバックアップするのではなく、ファイルの変更/追加したデータ部分だけをバックアップします。これにより、ストレージの使用量を大幅に削減することが可能となり、従来のバックアップ ソリューションや他の NAS バックアップ機能に採用されたファイルレベルの増分バックアップよりもはるかにストレージを節約できます。DiskStation Manager - Knowledge Base | Synology Inc.
Amazonプライムフォトへのバックアップ
外付けUSBHDDも壊れる時は壊れるので、できればクラウドへバックアップもとっておけるといいような気がしていました。
選択肢はGooglePhoto、Onedriveなどありましたが、次の2点でAmazonプライムフォト(プライム会員なら写真を無制限でアップロードできる)を選ぶことにしました。
- プライム会員になっている
- 写真に該当する対象ファイルが多い、Rawファイルも対象になっている
特に2つ目のRawファイルも無制限でアップロードできる、というのは他にはないポイントです。いつ規約がかわってしまうかわかりませんが、今のところはその恩恵に預かろうと判断しました。
Rawファイルなど260GB近く写真をアップロードしていますがプライム会員年会費以外に追加で料金は発生してません
そして、Amazonプライムフォトへバックアップする手段は、やはりSynologyのクラウド連携ソフトCloudSyncを利用しています。
Synologyへファイルをアップロードすると自動的にAmazonプライムフォトへアップロードしてくれます
そういえば、共有のためにGooglePhotoへもアップロードしているので、一応そこでもバックアップしていることになりますね。
改善したいこと
今のところうまくまわっている仕組みですが、改善したいこと・心配ごとはいくつかあります。ざっと箇条書きにしてみました。
- デジカメからのアップロードを自動化したい
- 動画の管理もしたい
- Lightroomで作ったコレクション単位でそのまんまGooglePhotoで共有したい(アルバムを作る手間を省きたい)
- バックアップとってるけどリストアできるの?
- 使ってるクラウドサービスの仕様・規約が変更したらどうするの?
- ばあちゃんが自分のらくらくホンの壁紙に孫娘の写真を設定するために、タブレットに写った画像を撮影してる問題
この辺は、他の方の事例を参考にしつつゆるやかに良くしていけたらいいかなぁ。
まとめ
冒頭で紹介した記事とそれほど違いがない内容だったかもしれませんが、個人的にはあえて共有作業をしっかりやる(やりたい)、というところがポイントだと思っています。目的によってしくみは違うと思いますが、私はこうやってるよ!とかこうした方がいいんじゃない?という事例があればぜひ見てみたいなぁと思います。
余談ですが、サービスの中で個人的に替えがきかないと思ったのがLightroomでした。そりゃ他のサービスに比べて有償かつ値段高いはずです。
動物に最接近!ツアーやライブを中心に周るアドベンチャーワールド体験記
2歳児を連れて遊びにやってきた和歌山県の南紀白浜アドベンチャーワールド、1日目は初来園ということで、気が向くままにふらふら~と周ってみました。
2日目はうってかわって、ツアーやショーなどのイベントを中心に楽しむ予定です。
ということは、開演時間を意識して予定を立てて回る必要がありますが、2歳児が思った通りに動いてくれるか、、というと期待薄です。
うちの娘は、お昼寝タイムの14時前後に駄々をこねる傾向があるので、必ず行きたいツアーと観たいショーを朝イチに入れて、あとは娘のご機嫌とショーの空きを天秤にかけて観て周る、という作戦でのぞむことにしました。
結果的には大満足でアドベンチャーワールドを満喫できた2日目の様子をまとめています。わが家のように、初めてアドベンチャーワールドに行くという方の参考になれば幸いです。
- ツアーチケット争奪戦
- ジープサファリ探検ツアーへ
- サイに最接近
- 強烈な獣の臭い…ワイルドアニマルロッヂ
- 跳びまくりの大迫力マリンライブ
- パンダで休息
- リスザルとふれあい写真撮影
- わんわんとお散歩
- 海獣館でシロクマとペンギン
- お土産にぬいぐるみ
- まとめ
ツアーチケット争奪戦
アドベンチャーワールドは3営業日前までであれば、一部ツアーをオンラインで予約することができます(もちろん、混雑日は予約できないこともあるのでご注意を)。
私たちが狙っていたジープサファリ探検ツアーは、残念ながらもともとオンライン予約ができなかったので当日予約をするつもりでいました。
さて、当日です。土曜日なので、念のため開園時間9:00より30分前に着くように向かうと、園の目の前の駐車場にはそこそこ車が停まっています。
出遅れた?
タクシーの運転手さんいわく「夏休みとか繁忙期はこの駐車場なんかすぐに埋まっちゃって、離れたところにある第2、第3駐車場まで行かないといけないんだよー、今日はガラガラで良かったね」とのこと。
なんだ、開園してから来ても平気だったのか、と一安心しようとゲートをみると、すでに行列が!!
10人✕10列=100人程度の行列ができてました
ツアーは、入園ゲートを通過した先に並んでいる専用ブースで先着順で予約をします。上の写真でいうと、中央奥あたりに並ぶ①②③という数字がある場所がそれぞれのツアーの専用ブースになっています。
つまり、入園ゲートは自分が予約をしたいツアーブースの近くに並ぶ、というのが鉄則なわけです。
本日のお品書き、予約ができるツアーは日によって違うようです
われわれが狙うジープサファリ探検ツアーは④なので、なるべく右側に並ぶことにしました。
9時になり開園、並んでいた人たちが入園ゲートを続々と通過していきます。そして、我先にツアー予約ブースにダッシュ……するんですが、このときの動きが面白い。
専用ブースが可動式になっていて、開園とともに向かってくる予約希望者を誘導しつつ後方に動き出します。最終的に受付を開始するのは最初の位置から離れた場所になるわけです。
初めから専用ブースが離れた場所にあると入園ゲートを通過した人たちの短距離走のようになってしまいますから、こうすることで人が向かってくる勢いを抑えてあらぬ事故を防いでるのかもしれません。
なんて感心しながら、ジープサファリ探検ツアーの予約ブースに到着しました。
すでに満席の時間帯がチラホラ
ジープサファリ探検ツアーは、サファリワールド一帯を専用車で周りつつ動物に餌やりしたり肉食動物の檻があるロッヂを見学する、という内容で、専用車は2種類用意されています。
- ガイドさんが運転する車に乗る相乗りタイプ
- お客さん自身が運転して、ガイドさんが運転する車についていく貸し切りタイプ
予約の埋まり方をみると貸し切りタイプの方が人気のようです。
私たちは夫婦ともにペーパードライバー……ということもあってガイドさんが運転する相乗りタイプを選ぶことに。時間帯は、作戦通り朝イチの10時10分発を無事に予約することができました。一安心。
ちなみに、他のツアーは「ドルフィンフィーディング」「アニマルアクションふれあいツアー」が大人気のようであっという間に完売していたようです。
ジープサファリ探検ツアーへ
そういえば、今日は開園とともに入園できたので、オリジナルベビーカーも好きなものを選び放題でした。
今日は肉食の気分だったようです
ツアーまでは1時間ほどありますが、集合場所が園の最奥部に位置するので向かうことにします。今日も入り口近くにいらっしゃるパンダらしきものを横目にスルーしつつも、園内を楽しみながらザクザクと目的地へ進みます。
スルーしたパンダらしきもの
ツアーが楽しみで浮かれる家族
どこから撮ってるんだろうとおもったら目の間のシロクマが露骨に撮影してました
整然と並ぶ動物たちを
ちゃんと並んでー、と端から指差し確認する娘onチーター
何とも言えないレトロな動物オブジェを楽しんでいると1時間はあっという間に過ぎてしまいました。
集合場所で点呼をとって専用者に乗り込み、いよいよツアー開始です。
相乗りタイプはこんな感じでそれなりにゆったりと乗れます
今回は相乗りタイプに12人乗車して、貸し切りタイプが2台が後からついてくる、というツアーになりました。
サイに最接近
ツアーの前半は草食動物のエリアをめぐります。昨日自由行動で周ったエリアと全く一緒なのですが、ガイドさんの動物豆知識を聞きながらなのでより楽しく周ることができます。
昨日間近で観て怖かったキリンさん、車中からでもやっぱり怖いとのこと
しかし、やはりツアーの一番の楽しみはツアーでしか経験できないイベントです。その1つめが、サイへの餌やり。
人生でここまでサイに近づいたことがあったのだろうか、というぐらい近づくことができます。
かっこいい
この構造物感
枯れ草を押し固めたような餌を1人1つもらいました。これをサイにあげる、というかポイッと口に投げ込みます。サイはキリンのように伸ばす舌もないし、ガツガツこないんですね。
そういえば、キリンやシカは草食動物だけど餌とみたらグイグイくる。草食系男子って言うけど、イメージどおりなのってもしかしてサイなの?……なんてしょうもないことが頭をよぎります。
リアル草食系男子の口、もっちゃりとした口元がたまりません
ポイッと餌やり
娘は意外にも平気な様子でして、妻に抱えられて餌やりをして満足そうでした。でも、あとで聞いたらやっぱり怖かったみたいです。
次はいよいよ一番楽しみにしていた肉食動物のロッヂへ向かいます。
強烈な獣の臭い…ワイルドアニマルロッヂ
ツアーでは、自由行動では網越しにしか観られなかった肉食動物をより近くから観ることができます。
ライオンさんを恐る恐る覗く娘
ライオンかっこいい、王者の風格
チーターのスタイリッシュさよ
ワイルドアニマル感をたっぷり漂わせるヒグマ
そんなメジャーどころの肉食動物の中でも、あぁこいつらやばいな、と人間の脆弱さをヒリヒリと感じさせてくれた方々がこちら。
やんちゃと評判のトラの兄弟
車のタイヤをパンクさせたりするほどやんちゃらしい虎さんです。
他の動物に比べて好奇心旺盛な動きのせいか人間では推し量れない野生の怖さがじわっと伝わってきました。まぁ、他の動物もそうなんですけどね。
さて、お目当てのワイルドアニマルロッヂです。
Wild Animal lodge
ここの何がすごいかというと、その臭い。小説などで「獣のにおい」といった表現をみかけますが、一歩ロッジに足を踏み入れるとまさにその獣のにおいに満ち満ちた空間が広がります。
肉ばかり食べてるとこうなるんでしょう。肌にねっとりとまとわりつく、むせ返るような、といった表現が頭の中をグルグルとまわる濃度の濃い空気が漂います。
檻の中には外にいた猛獣たちがお休み中
檻があるといってもやはり猛獣。サイに続き、人生でもっとも猛獣に近づいているのは間違いなく、もし、ここで襲われたらどうするんだ?なんて軟弱なシミレーションをしながらみてまわります。
じっとこちらの様子をうかがうチーター
寝ていても重圧感がたまらないヒグマ
こちらもお休み中のライオンたち、外のライオンとは群れが違うのだとか
展示している動物の骨を触ることもできます
食べるものの違いと顎の発達具合の違いの関係がよくわかります
そして、ワイルドアニマルロッジのメインイベント、ライオンへの餌やりの時間になりました。
鉄製の棒の先についた肉塊をスッと差し出すとライオンがペロリと食べる。あっという間のイベントですが、ここまでライオンに近づける機会はめったにないでしょう。
私「ライオンさんにまんまあげるよー」娘「らいおんさん~」
ライオン「ペロリ」、私・娘「わお」
娘も私もびっくりして口をあんぐり。
娘が日頃ふれている絵本などではかわいさあふれるライオンさんですが、眼の前にいるのは獰猛な(ちょっとかわいいけど)獣です。
昨日のキリンや今日のサイ、ライオンなど本物の動物に触れることが娘の刺激になってくれればうれしいなぁ、そんな娘の成長にも思いを馳せつつ、大満足のジープサファリ探検ツアーは終了。
次は一休みして、イルカやクジラが跳び回るマリンライブへ向かいます。
跳びまくりの大迫力マリンライブ
1日3回公演のマリンライブですが、わたしたちはお昼の回に行くことにしました。
少し早いお昼をライオンピザ?で手短にすませる
席は早い者勝ちなので、早めに座って食事をしている人たちが多数。ここに人が集まっていたのか、という感じで大人気のライブのようです。
ただすり鉢状で高低差のある会場なので、出遅れていった私達も十分満足できる席に座ることができました(繁忙期はそうもいかないのかも)。
ちなみに観終わった後の感想としては、取れるからと前方端っこを選ぶよりは、多少上になっても全体が観える真ん中寄りの席の方が良い気がします。
後ろにみえるのはなんと南紀白浜空港の滑走路
せっかく写してもらった娘の姿を激写しようとあせって遮ってしまうアホな父
そうこうしているうちにライブが開始です。
いわゆるイルカショー(クジラもいるよ)なんですが、司会の人の解説などはまったくありません。
アップテンポな曲とともにイルカとクジラが跳び回りまくるという、イッキ見できる没頭感のある20分間のライブ構成になっていてます。曲に合わせて手拍子したりと、2歳の娘も退屈する瞬間が一切ない楽しいショーでした。
イルカのジャンプ力よ
集団で跳んでぶつからないんだろうか
上からも水中の様子がうかがえます
初めてみるシンクロ的な技
跳びまくりの後半 その1
跳びまくりの後半 その2
それほど数多く観たことはありませんが、今まで観たなかで一番のイルカショーでした。娘も大満足だったようです。
ところで、気になったのが、ショーの間や園内でかかっていたテーマソング。
私「この声って広瀬香美?」
妻「多分そうじゃない?」
ずっと、広瀬香美さんだと思ってましたが、高岡陽子さんの「Shine On You」という曲だそうです。これが耳に残る残る。関西圏では有名なんでしょうか、2日間ずっと頭の中で鳴り響いていました。
パンダで休息
次に狙うのはアニマルアクションというライブです。ただ、開演まで少し時間があったので、もう一度メインのパンダを観に行こう!ということになりました。
ショーの興奮冷めやらず、意気揚々とパンダコーナーへ向かうとパンダは……
寝ていた
寝てて悪いか、と挑発するかのような寝相
「ドヤ寝」と名付けました
そして、パンダを観ているうちに娘もいつの間にかスヤスヤと眠ってしまいました。さすがに朝から疲れたんでしょう。
娘が寝ている間に食べたシロクマあんまん
結局、アニマルアクションはあきらめることにして、次は娘が起きる頃合いにやっているイベントを狙うことにします。
リスザルとふれあい写真撮影
アドベンチャーワールドでは、サファリツアーやマリンライブのような大きなイベントだけでなく、小規模なイベントも各エリアで開催されています。
ちょうど娘が起きた時間に近くのふれあいの里というエリアで、動物と写真撮影ができるイベントがはじまっていました。
動物の解説を聞きながらまったりと過ごす皆さん
このときはベニコンゴウインコさんの解説を聞いてその後写真撮影、次にリスザルさんと写真撮影、といった流れ。
申年なら年賀状になったであろう家族写真
予定外のイベントでしたが、かなりお手軽に動物に近づける体験ができました。なかなか家族写真をとる機会がないのでそういう意味でもありがたいですね。
わんわんとお散歩
次は、わんわんガーデンで犬のお散歩体験です。ここは開催回ごとの事前予約制となっています。
予約の際にはどのわんわんとお散歩をするか選ぶようになっていて、並んでいた子どもたちはあの子がいいこの子がいい、と楽しそうに悩んでいました。
うちの娘はというと、わんわんの一覧をみせられると、
娘「これ」
と、即決。優柔不断な父に似ず、決断力のある性格のようです。
選んだわんわんのリードと餌を渡されてスタート
娘が選んだのはボストンテリアの「ボス」でした
さすがに場数を踏んでいることもあってか、落ち着いて散歩に付き合ってくれるボス。おすわりやお手も、それなりにやってくれます。まぁ餌目当てなんですけどね。
娘もはじめての犬の散歩でうれしかったようで、しばらくたった今でもボスのことは覚えていてくれます。飼い犬のいないわが家にとっては貴重な体験となりました。
初めてのお散歩
貸し切りなので当然ですが、アドベンチャーワールドで体験した中で一番じっくりと動物とふれあえた時間でした。
海獣館でシロクマとペンギン
そうこうしているうちに、閉園時間に近づいてきました。もう少しイベントを巡れるかな?と思っていましたが、2歳ならこんなところでしょう。
それじゃぁ帰ろうか?というところで、まだ足を運んでいないエリアがありました。シロクマやペンギンがいる海獣館です。
シロクマは怖がるかなぁと思っていたんですが、娘は意外と興味津々でじっくりと観察していました。
首を上下に振りながら歩きまわるシロクマ
あと、1日目に観たペンギン。ペンギンはちょうど娘と同じ背丈になるので一体感があるのか妙にはまっていました。
自分より小さいアデリーペンギンを見下ろしてご満悦
ややでかいキングペンギンはちょっとこわいみたいでした
他にもラッコやアザラシもいてまだまだ観足りないかな?というところで時間切れとなりました。
お土産にぬいぐるみ
娘はこの二日間で沢山の動物たちとふれあえたわけですが、どの動物が一番印象に残っていたんでしょうか。
ちょっと興味があったので好きな動物さんのぬいぐみを買ってあげることにしました。その結果は…
意外にもシロクマさん
まぁ、ぬいぐみの造形が結構よく出来ていたので気に入っただけかもしれません。かなり気に入ったみたいで、ホテルにいる間はずっと連れ回していました。
シロクマさんとおやすみ
まとめ
大きな動物園にいったことが少ないので、他と比較して、とまではいえませんが、アドベンチャーワールドは全般的に動物に近づける体験が盛りだくさんだったと思います。 檻越しにみるのとはやはり印象がちがうので、娘にとっても刺激になったはずです。
ということで、前回と合わせてアドベンチャーワールド2日間の体験記でした。娘が大きくなったらまた一緒に行きたいなぁ。
終わり