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ちょろげ日記

日々のちょろっとしたことを

国交省の「ベビーカー利用にあたってのお願い」は浸透するか?

トピック「ベビーカー」について

先日、ベビーカーを試しにショールームに行ってきました。そこでダミーの赤ちゃん(8kg)を持ち上げてみましたが、赤ちゃんってこんなに重くなるんですね……夫婦でびっくり。

そんな、どんなベビーカーがいいのかな?と妻と相談している折に、この記事を読みました。

度々話題になるベビーカー問題。どういった背景があって何が課題なのか、あと数ヶ月でベビーカー利用者になる身としては、しっかり学んでおく必要がありそうです。
 

公共交通機関等におけるベビーカー利用に関する協議会

そこで調べてみると、今年3月に国交省が推進する「公共交通機関等におけるベビーカー利用に関する協議会」で「ベビーカー利用にあたってのお願い」及び「ベビーカーマーク」が決定したという事実を知りました。

ということで、関連資料からふむふむと勉強になった部分を抜粋しつつ紹介してみたいと思います。 詳しくはリンク先をご覧ください。

なお、協議会ではベビーカーの課題を大きく「安全性に関わること」「相互理解・配慮に関わること」の2点でまとめていますが、ここでは「相互理解・配慮に関わること」にポイントを置いてまとめています。  
 

ベビーカーの現状がわかる数値

まず、現状把握。ベビーカーの現状がわかる数値を抜粋してみます。

乳幼児連れの母親は、外出時におむつ等の子どもの荷物を持つ必要があり、ベビーカーを含めるとおよそ20kgの荷物を抱えて移動している計算

ベビーカーをたたんだ際の負荷がおおよそ理解できますね。

国内の出生数約109万人/年に対し、ベビーカー販売台数は70~80万台/年(うちSGマーク付きベビーカーは37.8万台/年)(2009年)

少し古いデータですが、レンタルやお下がりを加味するとベビーカーの利用率が高いことがわかります。

鉄道の大都市ターミナル駅におけるベビーカー利用者の全乗降客に対する割合はおよそ1~2%前後(車いす使用者のおよそ20~30倍)

この数字はどうなんでしょうか。日頃乗降している印象よりは意外と多いような気もします。

ベビーカー利用について、営業規則等へのルールの記載もなく案内も行っていない事業者が4割弱を占めている。

一定数のベビーカー利用者がいる一方で、ルールを記載していない事業者が4割。ここにベビーカー利用者と周囲の方々のギャップ(問題)が生まれる要因の一つがあるようです。

   
こういった背景の中、ベビーカー使用者および周囲の方が理解を深め、お互いに少しずつ譲りながら利用することためにどうすれば良いのか?

国交省が決定した「ベビーカー利用にあたってのお願い」はその施策にあたります。

 

国交省の「お願い」

では、「ベビーカー利用にあたってのお願い」とはどういったものか。具体的な次のようなチラシが作成されています。

f:id:tyoro_ge:20141007020357j:plain報道発表資料:「公共交通機関等におけるベビーカー利用に関する協議会」決定事項の公表について - 国土交通省より

f:id:tyoro_ge:20141007020405j:plain報道発表資料:「公共交通機関等におけるベビーカー利用に関する協議会」決定事項の公表について - 国土交通省より

ベビーカー使用者を含む様々な利用者が自主的に取り組むことができるよう、ルールを一方的に押しつけることをせず、緩やかなものとし、これを「お願い」としてとりまとめることとした。

とあるように、あくまで「お願い」ですが、これが目につく場所にあればベビーカー利用者と周囲の方々のギャップが多少なりとも埋まるかもしれません。

周囲の人への啓蒙だけでなく、ベビーカー利用者にとってもマナーと安全性について省みるきっかけになると思います。

f:id:tyoro_ge:20141007022933j:plain

http://www.mlit.go.jp/common/001032706.pdfより

国交省はこれらのチラシや上記のベビーカーマークなど、継続的に普及・啓発活動を行っていくそうです。  
 

ベビーカーの折りたたみについて

ところで、「ベビーカー利用にあたってのお願い」の検討で賛否があったのが「折りたたみ」だそうです。

ベビーカー使用者は、子どもの荷物などを持っており、子どもを抱っこしてベビーカーを折りたたむことは現実的に困難な場合が多く、また抱っこした状態で立ったまま公共交通機関に乗車する場合、体勢が不安定となり転倒などの危険があるため、子どもの安全性の観点からも問題がある。……本協議会で、これら双方の意見について検討した結果、折りたたむことを一律に求めるのは子どもの安全面で困難であり、むしろそのことを周囲の方に訴えかけることが重要であること、また、仮に混雑時に折りたたむことを求めるとしてもその基準を設けることは難しいことから、ベビーカー使用者には周囲の方への接触などに気をつけるよう求めていくこととした。

この記事ではあまり触れていませんが、原則として「子どもの安全」が最優先であることを忘れてはいけませんね。
 

「社会全体で子育てを支える」という考えが前提

国交省の「ベビーカー利用にあたってのお願い」は下記の通り、「社会全体で子育てを支える」という考えが大前提となっています。

公共交通機関や公共施設等におけるベビーカー利用にあたっては、「社会全体で子育てを支える」という考えのもと、「子どもの安全を守り」、「子育てしやすい環境をつくる」ことを重視した取り組みを進めるべきである。

ベビーカー問題の根幹には、この考えを共有できるかどうかが関係あるのかもしれません。

「ベビーカー利用にあたってのお願い」は浸透するか?

ハード面の施策と合わせてそういった考え方の啓蒙が進むかどうかも重要そうです。