2歳の子連れで行く南紀白浜アドベンチャーワールド2泊3日の旅
3月に2歳3ヶ月の娘と和歌山県のアドベンチャーワールドに行ってきました。
なぜアドベンチャーワールドにしたかというと、妻と私が3連休&貯めていたマイルが失効しそう、ということで、以下の条件で旅行先を考えていたんです。
- 2歳の娘が楽しめる水族館か動物園がある。
- 飛行機を使う。
- できるだけ観光に時間をさけるように空港の近くに目的地がある。
で、検討すること小一時間、
私「美ら海は空港から3時間、旭山動物園は1時間、行きづらいなぁ」
妻「パンダが有名なアドベンチャーワールドってどうかな?」
私「いいかも…てか、空港からすんごい近いんだけど!…、ここにしよう」
南紀白浜空港からは路線バスをご利用ください。(所要時間5分)
というわけで、羽田空港から南紀白浜空港まで70分、そこからバスで5分にあるアドベンチャーワールドに行くことにしたのでした。
関西圏の人にはおなじみの場所かもしれませんが、私たちは「パンダが有名」という前情報しかなく、親子ともども初めてのアドベンチャーワールドとなりました。その旅行の様子をまとめています。
- 1日目の予定
- オリジナルベビーカーを借りる
- 入り口付近のレッサーパンダ
- ペンギンの生態を知る
- 怠惰なパンダ
- サファリレストラン Jamboで肉
- 腹ごなしにサファリを爆走
- パンダのシャッターチャンス
- ホテルへ
- 2日目へ
1日目の予定
初日は、南紀白浜空港にお昼ごろに到着して、そのままアドベンチャーワールドに行って様子見(2日目に遊び尽くすために)、夕方にホテルへ、という計画です。
ちなみにホテルはアドベンチャーワールドからさほど遠くない白浜古賀の井リゾート&スパというホテルを選びました。
行程はこんな感じです。
上のルートでいうと①南紀白浜空港から②アドベンチャーワールドまでがバスで5分という距離感で、そこに他にもいくつかの景勝地が点在する観光地です。
南紀白浜空港の観光マップ
いくつか行ってみたいところはありますが、今回の旅はできるかぎりアドベンチャーワールドに時間を使う予定なので、すぐさまバスに乗ってアドベンチャーワールドへ。
平日のお昼ということもあってか乗客はまばらでした。あっという間に目的地に到着です。
オリジナルベビーカーを借りる
アドベンチャーワールド入り口
初来園の私たちにはありがたいことに、やはり園内も閑散としていて、じっくりと周ることができそうです。
2歳児がいるので、まずはベビーカーのレンタルをするためにゲートから入ってすぐのレンタルカウンターへ向かいます。
ここアドベンチャーワールドには通常のベビーカーに加えて、オリジナルベビーカーが用意されています。レンタル料金は1,600円(うち保証金500円なので実質1,100円)とちょっと高い気がしますが、ここに来たからには乗らざるを得ません。
(選ばれなかった…)オリジナルベビーカーたち
さすがにお昼過ぎともなると面構えがやや微妙なアニマルベビーカーたちしか残っていませんでした。
その哀愁を感じつつ、娘が気に入ったパンダさんベビーカーで出陣することに。
パンダに憑依されている風のベビーカーを選びました
ゲートからしばらくは、両脇にグッズショップなどが並ぶモール風のゾーンが続いて、迷うことなくメインゾーンへ向かうことができるようです。
入り口付近のレッサーパンダ
入り口直後にだるそうな御仁が
ファーストアニマルは、レッサーパンダさんでした。
わが家では、地球で一番かわいい動物はレッサーパンダである、という結論に達しているのですが、そう思っている人は多いはずです。
入り口で人を寄せつけ、混雑を緩和させるための戦力としてレッサーパンダほど有力な動物はいないのではないのか、などと妻と語りつつ、先へ進みます。
このやる気のなさで、このかわいさ
入手したパンフレットを観ると、屋外を歩き回るペンギンパレードが始まるらしいので、遠目に見えるパンダらしきものをスルーして急いで海獣館へ。
スルーしたパンダらしきもの
ペンギンの生態を知る
ところが、残念ながら鳥インフルエンザの影響でペンギンパレードは中止、かわりに屋内でペンギンさんの生態を知ってみよう!的なコーナーになっていました。
ちょうど始まる時間でした
それでも娘は興味津々、すき間から恐る恐るペンギンさんを観察します。
ペンギンは小さい子にちょうどいい高さですね
愚連隊のごとく駆け寄ってくるペンギンたち
大人の私もこんな近くでペンギンを見たのは初めてかもしれません。娘はちょっと怖がっていましたが「ペンギンさん、かわいいね」といい思い出になったようです。
クイズ形式でペンギンの生態を教えてくれたり、骨を触らせてくれたりと興味をもってくれるきっかけに溢れたコーナーでした。
ペンギンの骨は…ずっしりと重い、水に沈むためにね!
娘がもう少し大きくなったらまた違った印象が残るのでしょう。また来てみたいです。
怠惰なパンダ
次は、アドベンチャーワールドでおそらく最も有名な動物であろうパンダを見にブリーディングセンターへ向かいます。
向かう途中で、この日はちょうど結浜という赤ちゃんパンダの屋外運動場デビュー初日だということを知りました。これはテンションがあがります。
遠目に人垣もできているようですし、テレビ局のカメラマンらしき人もいます、近づくと…!
横たわるパンダらしきもの2体
微動だにしないパンダを見つめること数分…。
妻「パンダってさ、真っ白じゃないんだね…」
私「だね…」
娘も何がなんだか、な様子ですぐに飽きてしまったようです。
ふと、目を右奥にやると隣の屋外運動場でひたすらに笹を食べているパンダがいらっしゃいます。
あぁ、動いているパンダもいるじゃん、と近づいてみると、赤ちゃんパンダのお父さん永明だということが判明します。
観ている間ずっと笹を食べていた
で、実はこの永明さん、なんとアドベンチャーワールドで生まれたパンダ14匹のお父さんなのだそうだ。その繁殖能力の高さから「世界でも10本の指に入る優秀なパンダ」とも言われるエリートパンダだったのです。
華麗なる永明一族の家系図
また、あとで知ったのですが、笹グルメらしく、ただひたすらに食べているだけではないらしい。本当に食べ分けているか観察してみたいですね。
また竹の好き嫌いが激しく、同園の飼育関係者は「新鮮だから食べるとか、そういう問題でもない。とにかく大量にある竹のなかから、気に入ったものしか食べない」という。
しばらくして、子パンダのもとへもどると…
別角度からも、動かず
笹 or 睡眠、な動物なのだなぁ、と深く理解したところでわれわれもお腹が空いてきました。
シャッターチャンスを待ちづづけるテレビ局のカメラマンさんに、心の中でご苦労さまです、と告げて一端、お昼にすることに。
サファリレストラン Jamboで肉
お昼は、ブリーディングセンターからすぐのところにあるサファリレストラン Jamboを選びました。
この日は、平日の1時過ぎということもあって並ばずに入れましたが、翌日土曜日のお昼時は80分待ちになっていました。多分、アドベンチャーワールド内では人気のあるお店なのだと思います。
サファリ風の店内
実際、思いのほかがっつりと料理も楽しむことができました。腹へったぜー肉食わせろー的な肉食ランチを食べたいファミリーにはもってこいなお店だと思います。
肉の向こうからキリンがのぞくジュシーハンバーグ・ステーキ
テーブル全体にお絵かきシートが敷かれているので娘も飽きませんでした
一休みしたところで、次はサファリワールドへ向かいます。
腹ごなしにサファリを爆走
サファリワールドをまわる方法はいくつかありますが、この日は自由に観て回れる&疲れない方法をということで、カートを使った自由行動を選びました。
カートはもちろんパンダーカーを選択
歩きか自転車、またはカートで行けるのは草食動物たちのエリアが中心です。
大人はわりと見慣れた動物が多いので、ふむふむ、といった感じですが、娘にとっては初めての動物がほとんどです。これはー?これはー?と名前を聞いたりと、驚き、怖がりながらも興味深そうに楽しんでいました。
シマウマ、ラクダあたりは入れとけ入れとけーってな具合にごちゃっといます
マレーバクは非常に尊い感じでお一人でいらっしゃいました、さすがお釈迦様の乗り物(乗ったところが白い)と言われるだけはあります
一番距離を縮められたのはキリンのフィーディングかもしれません。
自動販売の餌を買って、自由にキリンに餌やりができる場所
ただ、巨大な動物にかぎりなく近づくので、その分小さい子供たちには怖いようで、案の定、娘もビビりまくりでした。絵本のキリンさんしか知らなかった娘にはどう映ったのでしょうか。
巨大生物のどす黒い舌がにょろ~んと伸びて餌をもぎ取る直前の様子
ちなみに自由行動で行ける範囲でも、草食動物だけでなく、ライオンやチーターなど、肉食動物も少し距離をおいてみることができます。
網越しのチーター
はい
カートの貸出時間は1時間でしたが、一通りゆっくり見て周ることができました。草食動物は満喫したので、明日は肉食動物にもっと近く出会えるツアーに行こう!と妻と決めてサファリワールドを後にします。
パンダのシャッターチャンス
時間は16時前です。さきほど微動だにしていなかった子パンダの公開時間が16時までだったので、一応みにいくことにしました。
すると、なにやら動く物体が。
子パンダ結浜、目覚める
かーちゃんパンダの良浜、目覚めた後、笹食って、すぐに家に帰る
次の日も立ち会ったのでわかったのですが、こんな流れで2匹を起こして屋内へ誘導する作戦を行っているようです。
- 飼育員の方々が音を鳴らしたり、近くに何か投げたりしてあの手この手で2匹を起こす(2日目は30分ぐらいかかってました…)。
- 笹を食べたりだらだらしつつも習慣からか、かーちゃんパンダが屋内へ自分で入る
- 取り残された子パンダを飼育員さんが運んで屋内へ
そして、飼育員さんはとても大変そうなのですが、可愛かったのが子パンダを連れて行くところ。
降りてきそうで降りてこない
時間切れで、飼育員が引っ張り降ろそうとするも粘る子パンダ
屋内へ戻る前にさようならのご挨拶をしてくれる子パンダ
またのお越しをお待ちしております
娘もパンダが動く様子をじっくり観ることができて満足したようです。パンダさんばいばいー、とお別れして、続きは明日。そろそろホテルへ向かいます。
ホテルへ
アドベンチャーワールドの閉園時間は17時で、まだ1時間ほどあります。半日で周れた場所は全エリアの三分の一程度だったので、まだ観ていないエリアを通りながら出口へ向かうことにしました。
多くの鳥はかなり近くで観察することができますし、かわうそや猿は動きが多くて観ていて飽きません。駆け足で周ったので、もっと時間があればよかったかも。
鋭いくちばしと爪のオウム
行く手をはばむ神々しいホオジロカンムリヅル
警戒態勢のコツメカワウソ
よく見るととぼけたおっさんの顔をしているワタボウシタマリン
話題の?サーバルキャット
また、2歳の娘にはまだ早かったので翌日も遊ばなかった遊園地エリアも楽しそうでした。
雨が降っても遊べるエリア、わりと複雑な構造物感
乗り捨てられた動物たち、閉園間際の物悲しさが漂います
アドベンチャーワールドから白浜古賀の井リゾート&スパへは、路線バスで白浜駅(10分)へ行って、そこから無料シャトルバス(10分)で行くことができます。
ついでに、白浜駅近辺でも散策しようか、と思っていましたが、
封鎖された繁華街?
目抜き通り?
パンダ推しの白浜駅舎
3月が閑散期ということもありますが、白浜駅近辺はこんな塩梅。翌日乗ったタクシーの運転手さんに聞いてみるとこのあたりの繁華街は隣の市の方にあるよー、とのことでした。
その後、無事にホテルについて、バイキング形式の夕食を楽しんだりゆっくりとした時間を過ごしました。
ねんねの前にアドベンチャーワールドで買った動物パズルで遊ぶ
翌日は、土曜日です。それなりに混むことを想定して、開園前に並ぶのを覚悟して早めに向かうことにして就寝。楽しい1日でした。
2日目へ
肉食動物の厩舎へ入ったり、イルカショーを堪能したり、1日日目以上に楽しんだアドベンチャーワールド2日目に続きます。