4歳児の論理力が伸びる瞬間を味わえるパズルゲーム「ラッシュアワー」
幼児と接していると、バージョンアップしたかも?という感じで、一つレベルが上った成長を実感することがあります。そんな中でも、最近おおっ!となったのが、「ラッシュアワー」で遊んでいるときでした。
ラッシュアワーって何?
ラッシュアワーは、パズル作家 芦ヶ原伸之さんが考案、アメリカのシンクファン社が1994年販売したパズルゲームです*1。
シンクファン (ThinkFun) ラッシュアワー (Rush Hour) [正規輸入品] パズルゲーム
- 出版社/メーカー: CAST Japan
- 発売日: 2011/01/01
- メディア: おもちゃ&ホビー
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シンクファン社のホームページでは「Skill: Logic and Problem Solving(論理と問題解決)」にカテゴライズされています。
ルールはシンプルで、次の通り。
- 駐車場(6マスx6マスの盤)に車(1x2か1x3の大きさのコマ)を配置。
- 車は前と後ろにしか動かせない(長い辺に平行な方向)。
- 特定の車を駐車場から出すために、車をどういう順番で動かすか考える。
- 車の初期配置が書かれたカードが40枚(40問)。
ちなみに、ラッシュアワーの対象年齢は8歳以上です。3,4歳には厳しそうなので、対象年齢5歳以上のラッシュアワージュニアで遊んでいます。こっちのほうが簡単な問題が用意されています。
シンクファン (ThinkFun) ラッシュアワー・ジュニア (Rush Hour Junior) [正規輸入品] パズルゲーム
- 出版社/メーカー: CAST Japan
- メディア: おもちゃ&ホビー
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はじめは指示通りに並べるところから
こんな感じで、カードに描かれたとおりに車を配置していきます。ラッシュアワージュニアを買ったのは3歳11ヶ月ごろだったので、指示通り配置できたら十分かなぁ、と思っていましたが、ササッとできてしまったのでちょっと感動。
さてここからが本題です。ラッシュアワージュニアは、アイスクリーム屋さん(白い車)を駐車場から出す問題が40問用意されています。駐車場の出口は一箇所だけ。
例えば、下の問題。アイスクリーム屋さんが出口に向かって進むには、黄色いバスが邪魔です。でも、黄色いバスはもう一つの黄色いバスが邪魔です。さぁどう動かしましょう?という感じ。
あれを動かすには、あれを動かして、あーして、こーして、がラッシュアワーの遊びのポイント。配置はあっさりできましたが、これはどうでしょうか。
娘「(車をもちあげて)そらをとびまーす」
……だめでした。車は前と後ろにしか進めないというルールでちょっとイライラしちゃうようです。そしてのそのまま、盤のそとで車をつかったおままごとへ……。
論理力が発揮される瞬間
そんな感じで、しばらくは本来の遊ばれ方がされないままの毎日が続きましたが、ある日のこと。
お母さん(むしろ一番ハマっている)がラッシュアワーに挑んでいる姿をみて、娘が「こうすればいいんじゃない?」とか詰め寄っています。
これはいけるかもと、問題1を試してみたらルールどおりやってる!どうやら親が本気で遊んでる姿を見せるのは効果的なようです。
でも、何をどう動かせばよいかまだ勘所がつかめていないみたいなので、手詰まった頃合いを見計らってちょっと誘導してみます。隣に座って、
私「アイスクリーム屋さんが前に進むには誰が邪魔?」
娘「これがじゃまー」
私「それも誰かが邪魔だよね、どうしよう?」
娘「これを動かしてー」
おお、解きだした!
アイスクリーム屋さんを駐車場から出すためにじゃまな車をどう動かすか?という問題だと理解できたようです。そうなると、あとは車を動かす順番を試行錯誤していくのが考えどころです。
車をどういう順番で動かせばいいのか、ロジカルに一手、二手、三手を読んで順番を組み立てて実行している娘の姿を目の当たりにして感動してしまいました。
まとめ
日常生活の中でも正しい順番を考えてそのとおり実行するという力を培う場はたくさんあると思います。料理をつくったり、先生の言う通り工作をしたり、とか。
でも、そういう日常生活でいつの間にか身についている力がググッと成長する瞬間ってなかなか気づけないですよね。
論理力というとちょっと大げさですが、子供の論理力が発揮される瞬間を実感したい方にはラッシュアワーはおすすめ!更にいうと、対象年齢よりちょっとまえの3,4歳の頃から遊ばせて、出来ないところから出来るようになる過程を見ると、はっきりと子どもの成長を感じることができておすすめです。
*1:芦ヶ原伸之さんは「あるなしクイズ(xxにはあってxxにはないのはなんだ?)」を考案された方だそうです