え、黄身だけ残す!?「目玉焼きの黄身 いつつぶす」こだわりの食べ方追求漫画が面白い
かねてから妻の食事作法に興味を持っていました。
といっても、いわゆるマナーではなくて食べ方の話です。
たとえば、妻は納豆を決してご飯の上にのせません。そのまま食べます。
白米と一緒に食べるのがうまいのにっ!
目玉焼きはというと、白身を先に食べ、残った黄身をパクっと一口で食べます。
白身と黄身と醤油をバランスよく口にするのがうまいのにっ!
チーズおかきは、せんべい部分をはずしてチーズを少しづつこそげとって食べます。
ポッキーは、歯でチョコを全部こそげとってから芯をパキパキパキと食べます。
とんかつは、最初にキャベツを食べきります。その後とんかつ。
なんだその食べ方っ!
妻の大好物、カツ丼にいたっては儀式。
- 一番はじのカツを他のカツの上にのせる。
- カツの下にあった玉ねぎと卵を食べ、ご飯を表面に。
- 1のカツを一口、二口、堪能。
- 2で表面にでたご飯を食べて口内リセット。
- 以下、カツとご飯のバランスを保ちながらくりかえし。
と、妻は食べ方に並々ならぬこだわりがあるんですが、妻と同じかそれ以上に食べ方を追求する漫画に出会いました。
- 作者: おおひなたごう
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / エンターブレイン
- 発売日: 2014/03/30
- メディア: Kindle版
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Kindleで108円だったのでなんとなく購入。
自分が当たり前だと思っていた食べ方がそうではなかった…そこには、彼女や友人など人それぞれのこだわりの食べ方に混乱する主人公、田宮丸二郎(ジロちゃん)が描かれていました。
妻とジロちゃんの彼女の目玉焼き食べ方が一緒だったりと、ちょっと私の境遇に似ているようですが……
妻の食べ方に対する私の混乱っぷりが1だとすると、ジロちゃんは10000000くらい。盛大に混乱、錯綜するさまがシリアスな笑いとともに展開されます。
「中和させるくらいなら始めから食うなあ」
などと、彼女のとんかつの食べ方にぶち切れるジロちゃん。同じ境遇の人は他山の石としましょう。
ジロちゃんの先輩をはじめ、登場するキャラクターたちの名言も多数。
「あたしにとって白いご飯は 逃げ場…」
「それでも俺は…ショートケーキの苺はいまだに最後までとっておいてしまうんだな…」
「対話するんだよ…みかんと」
「食器洗いはクリエイティブじゃないからさ…」
ジロちゃんほど暑苦しい人はいないと思いますが、身近な食べ物あるあるをテーマにしているので、誰が読んでも一言言いたくなることうけあいです。
わが家も漫画を読みながら妻と食べ方について盛り上がりました。
私「そういえばなんで目玉焼きはああいうふうに食べるの?」
妻「お皿が綺麗だし、綺麗に食べたっていう達成感があるよね」
私「とんかつはなんでキャベツを先に食べきるの?」
妻「キャベツはメインじゃないからね、先に片付けてメインのカツにいくんだ」
私「かつ丼はなんで…?」
妻「かつがメインだし、かつに敬意を払って一口一口味わうためだよ」
なるほど、理由があるのか…
美味しさなのか効率なのか、ひとそれぞれ好きなように食べればいいじゃないという話なんですが、理由を聞くと結構面白い。
三角食べ絶対主義者の私には目からうろこ。試してみたくなります。
というわけで、みなさん、目玉焼きはどうやって食べますか?
- 作者: おおひなたごう
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / エンターブレイン
- 発売日: 2014/04/21
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ちなみに、この漫画はNHKでアニメ化がされていて、ちょうど今週末に再放送されるそうですよ。見逃していたので要チェック!
総合 8月24日(日)午前2時10分~ ※23日(土)深夜
NHKアニメワールド 目玉焼きの黄身 いつつぶす?